【芝居】「そでふりあうも」ブラシュカ
2017.7.17 13:00 [CoRich]
複数の脚本家・演出家によるプロデュースユニット(natalie)の公演。 2010年競泳水着での初演(「りんごりらぱんつ」)作を原案にした改稿作。17日までBRATS。110分。
初演は2010年でしたが、今回は311を思わせる台詞などを加えたりと時代がスライドしています。かと思えば携帯アドレスの交換を赤外線で、という懐かしさも残っていたりします。とはいえ、実際のところ、特定の時代である必然性はなくて、どの時代に置いてもちゃんと成立する芯を持つ物語の心地よさ。
亡くなった姉がしたかったことをなぞるように生きてきた妹、もしかしたら姉がしたかったかも、あるいは、したかもしれなかったこと。今回アタシが受けた印象は、妹にとって、亡くなった姉が同化し取り込まれるような雰囲気。この妹という人物を中心にして強いコントラストで描き、まわりの人々をその関係の中で描いているのです。
妹を演じた岩井七世はその中心であり続けること、背負うだけの骨太さで不安のない芝居で安心感。姉を演じた橘花梨はちょっと姉に見えづらいけれど、それは亡くなった姉の歳を妹が追い越した、ということか。そっくりな映像編集者(二役)のキャラクタがよくあっています。 小沢道成は、ちょっとちゃらめのバンドマン、軽やかに笑いを取りながら確実に上野戯曲を担うのです。
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