【芝居】「空中キャバレー2017」まつもと市民芸術館
2017.7.29 14:00 [CoRich]
「空中キャバレー」の名前になってから隔年開催で松本でしか見られない演目を続けて4回目。 (1, 2, 3) 7月30日までまつもと市民芸術館。休憩20含み180分。
定着したのかかなりの人気公演で後半は早々に完売に。今のスタイルでは意外に収容人数は少ないのでスケールアップしていくのが今後の課題になりそうな気がします。
ブランコ乗りとそれを下から眺め恋をする兵士の話で始まり、数々の曲芸を交えながら、サボテンブラザースはライカ犬にあこがれ宇宙に飛び出したりカウガールに出会ったり。木製の人形が居なくて寂しがるキツネとネコの元に戦地の行商人をしてる関西のおばちゃんが現れたり。鼻にとまった蝶を驚かさないように摺り足であるく男たちにはクワガタに挟まれた男が登場したり、鯖な人々が求愛したり騒いだり。
曲芸は前回怪我をしていたリーダー格のジュロが完全復活。高く立てられた一本のしなる棒の上のパフォーマンスが圧巻。あるいは今回初めて大劇場側の客席に高く高く渡されたワイヤーの綱渡り(マット)の迫力。ワタシが好きなコミカルな自転車の曲乗り(ジェームス・ヨギ)、中国の雑伎風の極端に柔らかな身体のパフォーマンス(コントーション、というらしい。茉莉花)もすごい。
変化の余地を残しつつも、「おなじみの」ネタや人々が今年も現れる基本のフォーマットができつつあって、ゲストパートもきちんとゲストパートで作られていて。「ア・ラ・カルト」の体裁の雰囲気を感じるのは去年の高泉淳子の印象か。
小劇場好きとしては高田聖子のゲストがうれしい。関西のおばちゃん全開でぼけかましつつも、小さな罪・大きな罪と少し小難しいベースの話で煙に巻きます。このパートが祝祭感の流れとは正直ちょっと違うのだけれど、箸休め的に闇をここに入れるのがいいのかは難しいところ。
今までは休憩時間中のマルシェで行われていたと記憶しているサボテンブラザースの話を本編に組み込んだおかげで、休憩時間をわりとマルシェに集中できるのはワタシにはプラスになりました。 マルシェはいままで一番奥で売られていたビールを入り口側に移すなどの配置の変更を。アクセサリーなどもそれなりにうれしいのだろうけれど、ワタシはビールのツマミっぽいものを劇場の食堂の味も素っ気もないものにするよりは、ここをマルシェ風味にしてほしい感じも。球場でよくみかける背負い型のサーバは祝祭感があってうれしい。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「朝日のような夕日をつれて 2024」サードステージ(2024.09.08)
- 【芝居】「雑種 小夜の月」あやめ十八番(2024.09.01)
- 【芝居】「ミセスフィクションズのファッションウイーク」Mrs.fictions(2024.08.30)
- 【芝居】「氷は溶けるのか、解けるのか」螺旋階段(2024.08.27)
- 【芝居】「BIRTHDAY」本多劇場グループ(2024.08.20)
コメント