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2017.05.18

【芝居】「あぱあとめんと」Room105

2017.5.12 19:00 [CoRich]

同じ舞台セットで、役者脚本を入れ替えながら公演を打つ、あるいは宣伝の実験を掲げるユニット(落ち着いたらレポートが上がるのを楽しみにしています)の旗揚げ。100分のアナウンスですが、初日は120分。14日までSTスポット。

アパートの四つの部屋。女性が住む部屋には恋人も居るが、借金取りが毎日のように押し掛けている。 中学生の娘と父親が住む部屋、娘は自分が本当の娘ではないと普段から疑っている。家を出たきり行方がわからず大家や他の住人も探している。 大家の孫は精神を病んでいるふりをしているが、実はもう健常に戻っているがそれを隠している。
ある日、同じアパートに男が引っ越してくる。少し堅物で融通が利かない。

10年の時間を経て隠していたことをベースにしつつ、勘違いを重ねたコメディ的な描き方も含めて描きます。 正直にいえば、役者の演技に少々不安があったり癖があったり、あるいはコメディともリアリティとも違う不安定な感じを受ける初日です。 役者の年齢がわりと近いのに年齢の幅がある登場人物を演じさせるのはこの手の物語では難しいとこレオですが、たとえば老婆のメイクの不自然さを逆手に取って伏線回収につなげたり、バランスのいいところも感じます。もう一つ正直にいえばいわゆるゲイなどセクシャルマイノリティの物語としての扱いが少々雑な気がしないでもありません。

言葉を言葉通りにとってしまい比喩が理解できない堅物の男を演じた川田智史が、徳に後半で圧倒的な存在感。こういう役は結果として面白おかしいとしても揺らがず堅物でありつづけることが大切なのだけど、それをきちんと支えきります。関西の女性っぽい、ちょっとラフなネイティブな言葉が心地よい。

売りにしている「同じ舞台セット」に関しては、そのままで繰り返し使うには少々クオリティ、たとえば扉の幅の不自然さであったり押し入れのスムースさなど少々不安が残ります。まあ繰り返してバージョンアップしていくということを信じて。当日パンフをカラー冊子にするのも心意気ではあるけれど、まずは何処に限られたコストを配分するかと言うことの選択はここではない気がします。

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