【芝居】「嘘いろいろ(A)」桃唄309
2017.4.16 13:30 [CoRich]
桃唄が続けるカフェ公演、Aバージョンは桃唄の中編に紙芝居を組み合わせて。
探偵会社の社員をサポートする女はジャージ姿で引きこもり、持ってきた資料をもとに推理をする。探偵会社の男は商店会の祭りに参加することになるが、確執を持っていそうな女たちの噂話を耳にして、先代が亡くなったお茶屋の店はマンションにたてかわり若旦那は姿を消している。「魚の足をもむには」(桃唄309)
友達の母親の胸元がみえてどきどきする。「佐藤達の紙芝居」
書斎探偵ならぬ引きこもりジャージ探偵の女とスーツ姿の探偵会社の男、資料と持ってきた話だけで妄想と推理で物語を紡ぐ設定は去年の秋のモチーフ。、二畳ばかりの舞台にスピーディに切り替わるシーンが細やかに積み重なる舞台は実はとてもスタイリッシュにも思うのです。
スーツ探偵が探偵会社を辞めて転がり込み、近所の焼鳥屋の女将がバイトで参加するチームビルディングな終幕。もしかしてシリーズ化されそうな雰囲気。時々やってくれると楽しそうな一本。
ミステリーといえばミステリーなのだけれど、地の芝居と伝聞の報告がめまぐるしく入れ替わり、前作でもちょっとついて行くのに苦労したことを思い出したアタシです。謎めいたことがいくつか置かれるけれど、何が事件なのかを明確に示さない感じもあって、それは派手さより奥行きのある人物たちの中にある物語をミステリー仕立てに描こう、という作家の意図なのかと思ったりもします。
ジャージ姿だけれどやけに可愛らしくドジっ娘風味で少々自信なさげに喋るけれど、切れ味鋭くという造形。この可愛さ部分はトリのマークの「ギロンと探偵」のシリーズの味わいを感じるところアタシです。演じた高木充子のちょっとほわんと柔らかな造形もよくあっています。
ほぼ1時間の中編と組み合わされたのは通常はイベントに設定される佐藤達の紙芝居、去年末のイベントのものの再演で子供の頃、友達のお母さんの胸元にどきどきした話、でも絵はバージョンアップしてるかなと思ったりも。
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