【芝居】「夏の夜の夢」RoMT
2017.3.18 14:00 [CoRich]
20日までサンモールスタジオ。160分。
いわゆる夏夢をごくオーソドックスなスタイルで上演。通常男性によって演じられるライサンダー、クインス、フィロストレート、スターヴリングを女性によって演じるということが特徴と云えば特徴です。後の三つについては、女性が演じるということではあっても役としてはあくまで男dという感じ。ライサンダーについてはちょっとぶれるように感じていて、異性愛の男性なのか、レズビアンを内包するのかどっちつかずに作られた印象で、演出が当日パンフで力点を置いて説明しているけれど、具体的にどういう意図でどういう効果を生みだしているかは今一つわからない感じもします。
ごくオーソドックスな上演としてとらえれば、魅力的な役者たち、シンプルな舞台とサンモールスタジオでは珍しく、二カ所の出捌けによってテンポのよい見やすい上演となっています。 ライサンダーを演じた石渡愛は表情の豊かさ、凛とした雰囲気が印象的。ハーミアを演じた井上みなみは魅力的、ヘレナを演じた中野志保実は地味さの中に揺れ動く気持ち。幸せ薄い女みたいな台詞がキマるのです。 オーベロンを演じた永井秀樹のちょっと情けない男な造形も印象的。町人たちの芝居はなかなか面白くなりにくいシーンですが、素人芝居っぽさではありながら、ドタバタとしてのおもしろさがきっちりあって楽しめるのです。クインスを演じた藤谷みきが演出でダメだししたり小声で呟いたり、という突っ込みどころをを見せられるようにしてるのが功を奏した感もあります。芥子の種を演じた河村早映は何より強い声量を持つ歌声が要所要所を抑えます。
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