【芝居】「モニカの話」ヤリナゲ
2016.1.21 19:30 [CoRich]
22日までSTスポット。80分。
大学卒業の時に結成された劇団、稽古場が取れなくて後輩を使って大学の教室で稽古をする。
かつて日本軍の研究施設だったといわれる校舎の中央階段下にある地下室には噂があり、頻発する停電は幽霊の仕業だという。劇団のメンバーの一人は就職を機に劇団をやめるという。作演は評判がよかった社会派要素の作品を作りたいが、旗揚げのもう一人は最初の頃の自由に面白かったものが作りたいと重いがすれ違い、宣伝動画の撮影や稽古などフラストレーションがたまっている。
客演の俳優たちが次々と停電のたび誰かにさらわれるように消えていく。
平田オリザ風の卒業生が居たり、入り口から長い直線の道があったり、かつては日本軍の建物だったりという大学の描写は前回公演同様に国際基督教大学(ICU)の雰囲気を舞台に。旗揚げをして数作、学生の頃の延長で楽しいばかりの時期は過ぎ、就職もせずにバイトで生計を立てて芝居に血道を上げる数年を経ての頃という雰囲気か。
続けていくか、ここで一度リセットするか、ウケるのをやるか自分たちが面白いものをやるか。旗揚げの一人の女の視点で時に夢オチのようにして語られる物語、最初はみんな居るけれど徐々に一人減り二人減りというのはもしかしたら芝居を続けていくかどうするかということだけれど、一番ベースとなる二人の関係が最後に残る、ということかもしれません。
学校の幽霊の物語は単ににぎやかしの要素ではなく、終盤に至って、旗揚げの二人をつなぐ要素なのだということがわかります。 面白かった、という記憶はあっても旗揚げの芝居の記憶がない一人と、その怪談話をでっち上げたのは自分たちだとちゃんと覚えているもう一人。同じ船にのり芝居をつづけてきたけれど、もしかしたら見ている地平はずいぶん違うものなのかもしれないということがはっきり示される、少し切なくていいシーンなのです。
終幕、もしかしたら彼らは芝居を続けるかもしれないし続けないかもしれない。そこを明確には語らないのはちょっともやっとした気持ちを強くワタシに残すのです。
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