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2016.12.04

【芝居】「量子的な彼女」NICE STALKER

2016.11.20 19:30 [CoRich]

リケジョ演劇を名乗る90分。23日まで王子小劇場。

クラスでも部活動でも今一つ他とはなじめない友達四人、そのうちの一人が幽霊を信じるか、といってオカルト研究部を作る。でも二年になり疎遠になって、彼氏が出来たり、まだオカルトにはまっていたり。 卒業してしばらく、久しぶりに呼ばれると、四人の中の一人が居なくなったのだという。残った三人は確かに覚えているのに、卒業アルバムに載ってない、という。

タイトルは「猟奇的〜」からの音感だろうけれど、カワイイ女の子があちこちに遍在するだったり、あるいは居たはずなのに居ない。量子のスケールならごく普通に起こり得ることでも私たちの生活のスケールだとちょっと不思議な物語になるということをテコにして物語を駆動します。歳をとったからか、アタシにはわりと女子高生ぐらいの年齢の女性の顔の区別がつかなくなる、というのは量子論とはまったく関係ないけれど芝居を観ている間にわりと考えていたりします。

アタシにとっては物語の輪郭がすこしばかりぼんやりしています。それは可愛い女子校生が楽しそうに会話してたりするのを観て心奪われたかもしれないのだけれど。さえずるような女子たちの会話、あるいはもうちょっと年齢が進んでからの振り返りだったりの会話に身を任せる楽しさ。

カワイイけれど動物系、と云われる女を演じた藤本紗也香はクラスに馴染めないちょっと、内気な女の子の雰囲気を巧く作ります。雑な雰囲気の顧問を演じた横手慎太郎は高校の先生にありそうな雰囲気でモテもするし、女生徒との秘密があったりという怪しさもきっちりと。屋上の先輩を演じた帯金ゆかり、NASAを目指すぐらいに頭が良くて屋上で勉強しまくっているのに、後輩がくるとオラオラになるという落差を巧く。

 

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