【芝居】「小石光り」ナオサク企画(第21回まつもと演劇祭)
2016.10.28 20:00 [CoRich]
横浜での再演のあと、続けてのまつもと演劇祭への参加。60分、ピカデリーホール。
場所が変わったとはいえ、短い期間での再々演なので、物語そのものには大きな変化はありません。アタシが勝手に心配していたのは、横浜。ゲーテ座の小さく、フラットな客席の空間での印象に対して、古い映画館を改装したタッパが高く傾斜のきつい客席を持つ松本・ピカデリーホールというハコの大きさの変化でした。セットも無く、箱馬を使うだけの高さの差だけの芝居ですし、ごくごく静かに進む「地味な」話なので、地元の劇団とはいえ、その強度を勝手に心配していたのです。
それが意外なほど、ハコの大きさには負けないのです。もちろん観客の視点の差による印象の違いはあります。横浜では舞台を水平にみるような視点で死期の近い人と周りのひと、おそらくは天空にいる人の高さの差がありつつ、その微妙な差はなかなか難しいところでした。
やや上から見下ろす形になるピカデリーホールの場合は、観客がいろんな人々を天からみているよう。天空にいる人すらも見下ろすような形なので、ある種の箱庭感が増しているのです。もちろん、ハコが大きいことによって声がちょっと厳しかったりする瞬間がないわけではないのですが、せりふの一つ一つを聞き取るのとはちょっと違う雰囲気の芝居なので、それは思いの外気にならないのです(アタシが一回既に見ているから、かもしれないけれど)。
松本の友人たちにもわりと好評だったりして、密かに胸をなで下ろした、というのは秘密ですが(笑)。
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