【芝居】「出会頭すいりについて」劇団サムライナッツ(第21回まつもと演劇祭)
2016.10.30 13:30 [CoRich]
本編が無いのに外伝というか前日譚、詰め込まれたギャグが楽しい60分。深志神社。
ある事件のあと探偵と同居していた女が殺された直後に探偵も姿を消して3年が経った。大きな館のお嬢様が開いたパーティに招かれたのは刑事と探偵と情報屋と特別な過去を持つヲタ風情の男だった。探偵が居るところには事件が起きて、それが鮮やかに解決されるというのを実験したいのだという。が、直後お嬢様は殺され、直後に現れた探偵と名乗った人物も姿を消してしまう。
ミステリーというか探偵モノというか、犯人は誰だ的な物語の枠組みをとりながら、おそらくは本編として想定している物語で、要となる人物たちのあれこれの背景を描くという趣向。60分の予告編のような感じでもあるけれど、スピード感あるエンタメを作るという点ではそれは成功してます。本編も観たくなりそう。声優養成も考える劇団ですから、あるいはオーディオドラマで広げていくという手もありそうです。
夏に行う千人クラスの大劇場公演に対比して小劇場公演と銘打ちながらも、ギャグの応酬、詰め込みすぎるぐらいに詰め込んで濃密に。劇団の持ち味らしくアクションもきっちり決めるし、エンタメとしてきっちり仕上げています。
シンポジウムでは、観客がいない土地での劇団を会社組織にしてしっかり運営することとして、ゆるキャラ風のマスコット、ノボリ、物販、あるいは劇団員が紹介する駒ヶ根の観光マップなどさまざまなアウトリーチをしっかりとしているということが紹介されました。そのホスピタリティもまた劇団の魅力なのです。 -->
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