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2016.07.19

【芝居】「わたしたちのからだは星でできている」waqu:iraz(ワクイラズ)

2016.7.15 19:45 [CoRich]

高木充子が書いたテキストに、ダンスを中心とした小林真梨恵の演出という組み合わせ。今作は宇宙や星、生命を題材に80分。17日まで。神奈川青少年センター・多目的プラザ。

■子供がほしい夫婦の会話。ほしいと思ったその日が子供ができた日で。■レクチャー・小さな点が膨張して宇宙が生まれ、爆発して。 ■探査船ボイジャー・ゴールデンレコード(wikipedia)を積み、太陽系の家族写真を撮って太陽系外へ向かう。2020年の運用停止まで続ける。■はい・いいえ・わからないを答えてみる。 ■何かが生まれ変わっていく日々。

開場中はスクリーンに大きく流れる数字、NASAが送るボイジャーの位置を示す数値がどんどんカウントアップしています。

ほとんどのシーンのテキストはどちらかというと詩的な断片という印象で、そこにダンスを組み合わせて描きます。宇宙と生命、マクロとミクロを自在にズームするように進む物語なのです。 一組の男女がわりと長い時間ダンスするシーンがあります。テキストが公開されているけれど、上演ではそのテキストは観客には直接は示されません。どうしても、何かの意味を見いだしたくなってしまうあたしだけれど、このダンスをどう受け止めたらいいかに少々戸惑うワタシです。妊娠とか子供、ということを描いているだろう前後の文脈と、あとは、このテキストのおかげで宇宙の始まり、あるいは子供が胎内で進化の過程を辿るように育つということを、回転をモチーフに描いているのかなと思ったりします。

反対にテキスト欲しがりなアタシがぐっとくるのは、無人探査船・ボイジャーを巡る物語。子供の頃から知っている(といっても、パイオニア計画の金属板とごっちゃになってたりするのだけれど)カッコいいあれだけれど、今改めて ゴールデンレコードという、未知の知的生命体に巡り会いたいと本気で考えた人々のボトルメールのような想いだったり、あるいは太陽系の家族写真(wikipedia)を撮ったりというミッションをきちんと続けて、しかし原子力電池の寿命に向けて飛び続けるボイジャーに思いを馳せて涙してしまうアタシなのです。

チュートリアルする女性をを少々コミカルに演じた松本寛、大きな目が印象的な関森絵美が印象に残るアタシです。

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