【芝居】「また逢おうと竜馬は言った」キャラメルボックス
2016.6.11 17:00 [CoRich]
92年初演作の4演(1)。 アタシは95年から観ています。120分。 最近客演の多いD-BOYSの役者をオカモト役に迎えて、いくつかの役を入れ替えての2バージョン。アタシはホワイトキャストでした。 12日までサンシャイン劇場。そのあと新神戸オリエンタル劇場。
真ん中に船を模した舞台、若くて少々情けない男と彼が憬れている坂本竜馬を先輩に重ね、会社の女性の先輩への恋心を匂わせつつ、基本的には真っ直ぐに進む成長譚はシンプルにわかりやすく人気作と云うこともよくわかります。再演を重ね、役者が成長につれてどの役に替わっていくか、というある種の宝塚っぽさは劇団公演ゆえだけれど、客演ではそれが少々薄まる感じなのは勿体ない気はしないでもありません。が、こういう機会でもなければ決してアタシは観ないだろう若くてイケメンな若い俳優たち、それはいわゆる小劇場からのし上がっていくのとは違う道でやってきた人々との出会いは新鮮なのです。
とはいえ、アタシにとっては今作は女優の役の変化、年齢を経るにつれ妹→旅行客→妻というある種の流れで役者が前回とどう替わったかが、やはり楽しいのです。妻を演じた渡邊安理はすっかりと大人、コミカルよりはしっとりを感じさせる造形。旅行客を演じた原田樹里、きゃぴきゃぴとした若い女という役そのものが少々時代を感じさせるものだけれど、安定しています。アタシの観た回で竜馬を演じた大内厚雄はちょっととぼけた雰囲気を時折見せる安定は前回から変わらず、妹の夫を演じた岡田達也のコミカル一辺倒な造形が楽しい。若いツアコンを演じた三津谷亮は情けなさだけれど元気という造形が眩しく、少々の声の不安もイキオイで押し切ります。
1992.10 聖蹟桜ヶ丘 アウラホール |
1995.8 新神戸オリエンタル劇場 ももちパレス 高知県民文化ホール シアターアプル |
2000.8 シアターアプル 新神戸オリエンタル劇場 |
2010.7-8 サンシャイン 名鉄ホール 新神戸オリエンタル劇場 |
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オカモト(岡本) | 上川隆也 | 今井義博 | 南塚康弘 | 畑中智行 左東広之 |
陳内将 三津谷亮 |
坂本竜馬(竜馬) | 川原和久 | 上川隆也 | 岡田達也 | 大内厚雄 岡田達也 |
岡田達也 大内厚雄 |
ケイコ | 大森美紀子 | 坂口理恵 | 田島ミラノ | 岡内貴美子 | 渡邊安理 |
ホンゴウ(本郷) | 近江谷太朗 | 岡田達也 | 大内厚雄 | 石原善暢 | 山田悠介 |
ムナカタ(棟方) | 細山穀 | 西川浩幸 | 首藤健祐 | 阿部丈二 | 小多田直樹 |
トキタ(時田) | 松野芳久 | 菅野良一 | 佐藤仁志 | 筒井俊作 | 前山剛久 |
イシクラ(石倉) | 町田久美子 | 岡田さつき | 前田綾 | 渡邊安理 | 原田樹里/TD> |
サナエ・千葉さな子(さなえ) | 津田匠子 | ← | 坂口理恵 | 温井摩耶 | 実川貴美子 |
コクボ(小久保) | 佐藤吉司 | 大森美紀子 | 細見大輔 | 楠見薫 | 前田綾 |
カオリ | 岡田さつき | 明樹由佳 | 岡内美喜子 | 原田樹里 | 大滝真実 |
土方歳三(土方) | 石橋祐 西川浩幸 |
篠田剛 | 佐藤雅樹 | 三浦剛 | 三津谷亮 陳内将 |
伸介 | ー | ↑ | 篠田剛 | ↑ | 大内厚雄 岡田達也 |
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