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2016.05.13

【芝居】「POSHLOST」(モスクワカヌ/劇団劇作家・劇読みvol.6)

2016.5.5 16:00 [CoRich]

劇作家たちによるショーケース的な「劇読み」というイベントの一本。60分。Dプログラム。

上演が始まってから思い出したけれど、アタシ、これ観てました。毎度記憶力がだめだめなアタシです。リーディングというよりは片手に台本を持ち、衣装や段取り、音や字幕までついていて、リーディングの新しい形というよりは、通常の公演を簡略化したものという印象の方が強く残ります。作る側にとってはまったく違うものなのかもしれませんが、これだけ段取りしているということはそれなりに稽古もしていると思うのです。

一番外側にあるのは、ゲーム作家をしている女性の視点。結婚して一年が経ち、幸せだけれどこのままでいいはずがないと考えている女。夫である男はあくまでも優しく。その内側の世界はエログロとかはいいながらも、舞台の上で進むのはごくシンプルな選択肢で進むゲームという印象の方が強くて。

このままの幸せが続くはずがないと考えるのは、自己評価が低いからということになりがちで卑屈だったりおどおどした感じになりそうなものだけれど、今作はそうならないのが物語を勢いあるエンタメにしています。本当のところは自己評価が低いのかもしれないけれど、どこか可愛らしくコミカルに作られた人物造形によるところは大きそうです。演じた木村佐都美は間違いなくそれに貢献していて、テンポや間の良さの確かさは圧倒的な安心感があるのです。

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