« 【芝居】「きみがいた時間 ぼくのいく時間」キャラメルボックス | トップページ | 【芝居】「ドロボー・シティ」あひるなんちゃら »

2016.03.30

【芝居】「フォーゲット・ミー・ノット」キャラメルボックス

2016.3.21 12:00 [CoRich]

「きみがいた時間 ぼくのいく時間」に登場するタイムマシン、クロノス・スパイラルをめぐるもう一人の時間旅行者の物語。115分。大阪のあと27日までサンシャイン劇場。

横須賀の映画館の前の道路、突然現れた男は地面に倒れる。 気がついた時には記憶を失っているが、映画館の住み込み従業員として働くようになる。荷物には不思議な機械が入っていたりするが使い方がわからない。
母を亡くした男は気力がないままの暮らしをしていたが、 クロノススパイラルの研究者として雇われ、時間旅行の可能性があることを知る。

主人公は過去の人の時間の流れを見守り、助けるというのは「きみの〜」と同じなのだけれど、前に進もうという気持ちや誠実さはあっても、正直に云えば物語としての引っかかりがほとんどなく、前半では記憶を失っていてここに来た理由を主人公自身も気づいていないなど、主人公が積極的に何かをすることがないのは物語の推進力に欠けていて少々残念。後半の転換点も再び頭を打って偶然自分が未来から時間旅行でやってきたことを思い出すというのも、主人公が動くわけでなく偶然そうなっただけ、というのはどうしてこういう構造にしたのは少々理解に苦しみます。

「きみの〜」という意味ではその物語世界に平行するもう一人の男という位置づけで、そういう意味ではどうしてもこの一本だけでは成立しなくて、二本立てで共通のキャストを持つから成立するという補完的な位置づけなのでしょう。 いろいろ台所事情あるとは思いつつ、ステージ数を稼ぐ感じにはなってしまうのはもったいないとは思いつつ、外伝にはなる楽しさはあって。

祖母を演じた坂口理恵は心の強い女という雰囲気が凛として美しい。まあ、アタシがこの役者をとても好きだということはあるので冷静な判断ではありませんが。「きみの〜」と共通の役を演じた岡田さつきは同一人物のプライベートが見えて、可愛らしさが出てくるのが楽しい。これもそういう意味では補完なのですが。

|

« 【芝居】「きみがいた時間 ぼくのいく時間」キャラメルボックス | トップページ | 【芝居】「ドロボー・シティ」あひるなんちゃら »

演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【芝居】「フォーゲット・ミー・ノット」キャラメルボックス:

« 【芝居】「きみがいた時間 ぼくのいく時間」キャラメルボックス | トップページ | 【芝居】「ドロボー・シティ」あひるなんちゃら »