【芝居】「新年工場見学会2016」五反田団
2016.1.3 19:00 [CoRich]
恒例の企画。早々に前売りが完売となったり、人気企画に育ってきました。正直、少々長いけれど楽しみ、休憩20分を含む220分。
ある星の物語、自覚のなかった男だが、サウナで左足につけていたロッカーキーをきっかけに誘われジェダイとして覚醒する。時にダークサイドに墜ちそうになりながらも、ロボットに反対するデモの参加者たちと協力
して姫を救い出す「スタア☆ウォーズのニセモノ」(五反田団)90分。
もう一度逢いたいがために火をつける女。獅子舞も。「OSHICHI」(紅申会)
ごっちんは小学三年生の女の子だが、たくましい筋肉を持ち野太い声で肌も黒い。好きな男の子は居るけれど親友の女の子と同じ男の子が好きとはいえないし、彼だって聞いてみれば親友のことが好きだという。泣いて家に戻ると一気に。「ごっちん娘」(ハイバイ)
「ザ・プーチンズの新春ライブ」
「ポリスキル」
「スタア〜」は同性愛をフォースや覚醒、ヘテロな愛をダークサイドと読み替えた枠組みは発想のワンアイディアのおもしろさ。それだけで十分な物語になりそうなのに、さらにロボット反対のデモやらロボットレストラン、主人公がストーカーもどきでレイアを追いかけてたり、母が女に戻るやらと実にたくさんの物語をぎゅうぎゅうと詰め込んでいて、これだけでひとつの公演かという濃密。
「OSHICHI」は八百屋お七を人形浄瑠璃風にきっちり見せる楽しさに、獅子舞が乱舞するのはこの公演の風物詩。
「〜娘」もまたワンアイディア。気を遣うつもりのある種の区別が、差別の萌芽だというシンプルなメッセージから、それが不満だという爆発までの前半の濃密さが実によいのです。筋肉隆々の後藤剛範を小学生の女の子、という出オチ感はあるけれど、それをきちんと物語にするのは確かな力。
「プーチンズ」は鬱になってる男だったり、やけにずれてるのに高いテンションとかがいつもの雰囲気の安心感。ナニコレという曲がやけにキャッチーで楽しい。
「ポリスキル」は職質を受けた男の不満を爆発されるいつものラストナンバー。それなりにちゃんと映像にでてたりしててもこれかよ、という雰囲気が見え隠れするのも楽しい。
お正月にみるものもないし、グダグダな芝居をちょっと観て、劇場で偶然あった友人たちと新年会と称して飲みに行きますか、というワークフローを続けているアタシとしては、終演が23時近いというのはおなかいっぱいを通り越して、これは来年からは作戦考えないとと思ってしまうところ。ワンアイディアだけで押し通しても十分おもしろいのにそこそこ長くなってしまうのは作家も役者も忙しすぎて切る暇が無いだけなんじゃないか、という気もします。
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