【芝居】「俺が読む哲学の嘘」幕星
2105.12.13 14:00 [CoRich]
2006年にドリルチョコレート名義の初演作は未見。いわゆる事務所の若いタレント3人と小劇場からの役者3人で、あひるなんちゃらの関村俊介による演出で。70分。13日まであくとれ。
貧乏暮らしをしている男は暮らしている安アパートの目の前にある豪邸に住む金持ちの家の娘と密かな恋に落ちていたとはいうが、いつもごく短い時間抱くだけの関係だった。
が、その女は病のため亡くなってしまった。葬式の日、女の兄に目を付けられているといって、男は葬式に行かないで部屋から眺めている。金がないから、友人から少し借金をしてその友人に香典として持って行かせようとしている。が、その兄はアパートに現れる。
MCRらしく初演の役者名がそのまま役名になっていたようです。女に対して身勝手で我が儘、せりふ通りに受け取れば「鬼畜」そのものの所業なのに、いざ女を失ってみれば深く落ち込み、しかしそれを強がるように表に出せないパーソナリティ。ある時期までの、若者たる暴走をみせる作家・櫻井智也の少し前の雰囲気にあふれる台詞。
正直にいえば、MCR風という意味でも、あひるなんちゃら風という意味でもあきらかにメインを演じる三人の雰囲気は微妙に異質なのは払拭できません。そういう意味で客演人は作家・演出家のフィールドに近い役者をそろえていて安心なのですが、どうしても組み合わせると違和感になってしまうのが痛し痒しではあるのです。 そういう意味ではかなりタフな稽古場だったろうと想像します。 それでもそれぞれのキャラクタにあった造型になっていて、魅力ある人物に見えるのは重要で、それはちゃんとクリアしているのです。 そういう意味では兄を演じた江崎穣も、友達を演じた三瓶大介も、あひるなんちゃらの常連で、 信頼できる座組というベースをしっかりと担います。
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