【芝居】「得て」ほりぶん
2015.12.10 20:00 [CoRich]
平日20時開演がうれしい70分。13日までムーブ町屋ハイビジョンルームのあと、京都。
バイト先の仲良しの女ともだち三人で出かけた旅行で、じゃれて突き飛ばしたために一人が死んでしまった。一年経ち、突き飛ばしたから死んだという後悔が晴れない。
死んだ友達の別の友人が葬式以来一年ぶりに訪れる。彼女は旅行の前には必ず親しい人に向けてのビデオレターを残していたのだという。
後悔の念となぐさめる気持ち、大声で泣きわめきながらぐるぐるとした会話。自分が悪いあなたは悪くないといいながら時にちょっと恨み言が混じったり混じらなかったり。ビデオレターの一方的な笑顔にわき上がる後悔で気持ちはさらにヒートアップ、終わったはずのビデオに再び現れ会話を始める死んだ女はホラー風味だけれど、会話の内容は実はあまり変わらなくて。
きっと生きている時だって、何かの喧嘩をすればこんな感じだったのかもしれません。死んだことであったり、あるいは男を寝取った相手の女への謝罪だったり、泣きながらのごめんなさいの繰り返し、どこにでもある風景といえばそうだけど、それがホラーな雰囲気になってもなにも変わらないことをぎゅっと。
ぐるぐるとした会話、実はあまりとりとめがなく。あるいはみなワンピース姿であったりと、作家が見つめたなにかの風景を描いているという雰囲気。役者たちが全力でぶつかる姿はともかくとして、なにをどう面白がるか、今一つ乗り切れないアタシであったりするのですが、こんなにマンガのような世界の描き方なのに、やけにリアリティがあるのが不思議だったりもするのです。
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