【芝居】「青いプロペラ」らまのだ
2015.11.23 15:00 [CoRich]
6月の月いちリーディングで取り上げた戯曲を劇団旗揚げ作として改訂・改題して上演。千秋楽。13日に予定されている日本劇作家協会の新人戯曲賞公開審査の最終作品に残った中での上演というタイミングの良さもあって、超満員。
スーパーのバックヤード、休憩室でもありシャッターがあったり、搬入口でもあるような場所をリアルにつくっています。 戯曲自体のブラッシュアップ、こまかく入れています(開業してもずっとショッピングセンターと言い続けるのはおかしかったのが台詞が減ってるのはプラス。月イチリーディングでの発言ゆえかどうかわからないけれど)。 打楽器の生演奏を交えてリーディングより長くなった舞台は全体には以前よりさらりと流れる感じ。セットのせいか、衣装を付けた役者たちが話し、動くということからか、確かにリアルにはなっているのですが、リーディングでは確かにそこにあった、ゆっくりと沈んでいく地方のスーパー、そこに居る人々に見え隠れする欲や不穏さがやや弱くなった印象があります。
実はこの場所では大きなことが起こらないというのは舞台で演じる物語としての見やすさという点では不利ではあります。 とはいえ、沈みゆく場所に居る人々のそれぞれの姿が、それぞれありそうに描かれている「リアル」は、私が暮らしている日々のことに近いところがあるだけではなくて、今の私たちの国が直面しているのに見て見ぬ振りしていることあからさまにしていると思うのです。そういう意味で、まだブラッシュアップの余地はあるけれど、期待出来ると思うのです。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「オーロラのコメッツとアトミックハーツ」沸騰100g(2024.11.11)
- 【芝居】「蛍の棲む水2024」経帷子(2024.11.11)
- 【芝居】「ノーと言えない」超時空劇団 異次元中毒(2024.11.09)
- 【芝居】「座敷オトコ」蒼天の猫標識(2024.11.09)
- 【芝居】「百万年ピクニック」月灯り(2024.11.02)
コメント