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2015.12.28

【芝居】「ア・ラ・カルト ライブ・ショー」モーションブルーヨコハマ

2015.12.19 18:30 [CoRich]

青山円形劇場で26年間上演されてきた人気企画。劇場の閉鎖に伴い開催が危ぶまれたけれど、場所を赤レンガ倉庫・モーションブルーヨコハマに移しての1week。21日まで。三人の日替わりゲスト、アタシが観たのはおなじみのRollyの回でした。

2008年から体制の変わったスタイルをベースにした新たなシリーズ。当日パンフに挟まっていた紙には二つの告知。アラカルト2での寡黙なギャルソンを演じた本多愛也の訃報(10/28没)、音楽監督兼バイオリンの中西俊博が肩のスジを痛めて出演できず。基本的には高泉淳子とギャルソン・山本光洋と日替わりのゲスト、バンドも最小編成の三名というごくコンパクトな座組ですが、アラカルトの魅力をぎゅっと詰め込んでいるのは変わらず楽しいのです。

横浜を舞台にしたから、ちょくちょくベタな横浜ネタがはさまるのもアタシは楽しい、菊名(訊くな、の取り違え)、サンマーメン、ブルーライトヨコハマなどなど。

「〜嗜む会」はこれまで恋人や同僚との会話だったシリーズだけれど、タカハシ一人でのオンステージ。キャラクタの魅力で押し切った感はあるけれど、さすがに長期にわたって熟成されてきたキャラクタだけあって、これだけの時間ではびくともしない。さすが。

「恋のレシピ小辞典」は若くはない二人のぎこちないデートのあれこれはいつものとおり。患者同士を勝手にカップリングしようという歯医者もおもしろいし、ぎこちないけれど、この短い時間の中で急速に進展するのも、若くはない二人が積み重ねてくるようなのもおもしろい。

「夢見る頃を過ぎても」は、初めてこのテーブルで居合わせ、意気投合する初老の二人というのがちょっと珍しい感じ。口数少ない男としゃべる女という基本はアラカルト2のフォーマットだけれど、相手の何かをさぐり合う会話はスリリングで楽しい。

レストランで現実の料理やカクテルとリンクさせるのは確かに楽しい。もっとも、想像力だけでどんな料理やワインでも自在に物語に組み込めるいままでのスタイルに比べるとどうしてもそのあたりの楽しさは厳しい面もあります。限られたメニューで居残るのもつらい感じではあって、終演後にどうしても会計のための時間がとられてしまうのも痛し痒しではあります。

♪Mal O Mains
♪Just In Time
(Aperitif)
店を訪れる女「ひとりだけ特別席〜カクテルはYOKOHAMA」
(Hors-d'auvre)
♪ I've Found A New Baby
ギャルソンを追いかけてきた会社員は毎年ワインを楽しむ会をしていた男だが、いつもの同僚は別のところで来られなくて「フランス料理とワインを嗜む会〜今夜はひとりで追いかけてヨコハマ」
♪Santa Claus Is Coming To Town
(Poissons et Viandes)
♪ How High The Moon
歯医者の先生が紹介した患者二人、お見合いめいた意味を持たされている。が、二人とも夜は長い「フランス料理恋のレシピ小辞典〜ひとりもの同士」
♪ It Had To Be You
♪ Isn't It Romantic?
(Vin)
♪ 東京ナイトクラブ
Rolly、中西俊博を迎えてマダムジュジュ(とは名乗らない)「おしゃべりなレストラン〜今宵はディナーを貴方と一緒に」
(Show Time) ♪ I'm just a Gigoro
♪ (曲名不明)
チャーリーショー
♪ Somebody Loves Me
♪ Alley Cat Song
♪ Vie Violence
♪ I Wish You Love
(Dessert)
老いた他人の男女がレストランで隣り合っての会話「夢見る頃を過ぎても〜ジャスはお好き?」
♪ I'll Be Seeing You
(Digestif)
一人で店を訪れていた女。客の中にスターを見つける「キャロル〜Christmas present for you!」
♪ If Dreams Come True

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