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2015.11.13

【芝居】「銀河鉄道の蔵ノート」青年団 (平田オリザ・演劇展vol.5)

2015.11.8 11:30 [CoRich]

「東京ノート」( 1, 2, 3, 東京デスロック版)、 「忠臣蔵」( 1, 2, 3, 文学座版, なべげん版, )、 「銀河鉄道の夜」( 「幕が上がる」)、平田オリザの三つの短編を俳優・島田曜蔵がパロディ的な再構成。45分。演劇展の劇場支援会員のみに向けた特別上演。

美術館に侍たちが刀などを持ってきた。饗応役のお役目の前に金が必要になったために城からもってきたのだ。そのとき殿様が狼藉を働き切腹となったことが知らされる。ネットにあがった動画によればカンパネルラとあだ名で呼ばれていた殿様は日頃からいじめられていた吉良上野介のことが我慢ならず、「きらきら星」の歌に逆上して刀を抜いたのだという。
奥方の悩みを聴いていた大石内蔵助だが、奥方が家を離れるにあたってソファーをもらってほしいという頼みを受ける。

見慣れた芝居三本、印象的な幾つかのシーンをつなぎ合わせつつ、全体としてな何の意味もない話に。元の話を知らなければまったく意味がありませんから、支援会員だけに向けてという上演は正しいありかた。「東京ノート」からは、美術館に美術品を持ってくる人々のシーンと、姉と義妹の二人の距離感の切ないシーン、「忠臣蔵」からは討ち入るのかいらないのか、の話を中心に。「銀河鉄道の夜」の上演を観たことはないのだけれど、ももクロ「幕が上がる」で使われたあれだ、という印象。正直にいえば、銀鉄は「きらきら星」以外にはほとんど物語に寄与しないのが持ったないといえば勿体ない。

パロディなのに、あの「お義姉さん」を演じている松田弘子は圧倒的な安定。ダンスもちゃんと。灯台守を演じた鈴木智香子のオヤジ感が楽しくて余興のよう。

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