【芝居】「soifo」ボクキエダモノ
2015.11.15 14:00 [CoRich]
15日までKASSAI。110分。
田舎の高校。祭りが近づいている。男子高校生たちはエロ話に余念がなかったり力でイキがっているものもいる。女子高生たちは恋が楽しい。
同級生の女子生徒が長い間出席してこない。同級生の男は両親が留守がちな家に拘束している(ことを妄想している)。
ある日、この町に田舎暮らしにあこがれた妙齢の女性が引っ越してくる。男子高校生は祭りの花火に誘うが、その夜、家主におそわれているところを助けたと思われた男子高校生に強姦され、監禁されつづける。
スクールカースト下位の男子高校生たち4人を核に描きます。そういう意味では「桐島」のようでもあるけれど、地元の祭りのモチーフなどがあって、学校の外の人々も含めた物語になっています。
何もない田舎なのに、そうだからなのか、噂話と下世話なことと暴力的なセックスと。この土地をあこがれてくる人、実直な積み重ねからここを脱して世界に出て行く人もいるけれど、基本的にはこの土地で生まれこの土地で暮らし、死んでいく人々のコミュニティ。 新幹線が通ってるぐらいだけれど、やけに人々が近くてあっという間に噂はひろがってるぐらいと、町の大きさというか雰囲気があまり一定していないのは残念だけれど、まあいわゆる経済用語でいうヤンキーな人々が多いのだ、というぐらいの感覚でしょうか。
とはいえ、意図的なのか無意識なのか、地方都市に対する作家のバイアスがすぎるという気がしないでもありません。が、女性の作家があえて、監禁や暴力を受ける女性を極端に、しかも執拗に描くのは、「見られ消費される」という立場であったり、「孤立し陵辱される」絶望的な立場として女性を描く問題意識意識の表出かとも思うのです。
それまではむしろイジメられる側だったのに セックスをしたということだけでヒーローが変身するがごとく万能感を得てしまう男。しかもそれは女性を陵辱した結果だということの残酷さ。 たったそれだけのことでスクールカーストの下克上をなしてしまうのは漫画のようでもありますが、どこか不思議な説得力。 それを何となく実感としてわかってしまうあたり、アタシだって良くも悪くも男なんだなと思うのですが、それを冷静に描けるのはむしろ女性の作家だからなのかもしれません。二人に対する陵辱のもう片方は、たまたま長期の休みになった、きっと人気者で明るい同級生が自分の家にいたらという妄想なのも対比としておもしろい。
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