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2015.10.04

【芝居】「すばらしい日だ金がいる」アマヤドリ

2015.9.26 14:00 [CoRich]

ずいぶん久々に拝見する気がするアマヤドリ、135分。27日まで吉祥寺シアター。

休みすらほとんどとらずに働く会社員だった女。突然の出張で夫の連れ子のダンス発表会にいけないことを指摘されて赴いた出張先で連絡が取れなくなる。
それから3年が経ち、薬物に頼らない神経科治療を目指す人々が集う山奥のコミュニティで暮らすようになっている。娘が結婚すると連絡してきたが合わせる顔がないと断ろうとし、二人の妹が説得に訪れる。

ブラックな会社で社蓄のように働き張りつめていた日々の緊張の糸が突然切れたままのドロップアウト。家族すらからも離れ、鬱的な症状との向き合い方、社会の中でどうあるか、あるいはその原因などさまざまに言葉を重ねます。あるいはこの場所を訪ねてくる姉妹や娘たちとの関わり方。 治療すべき事なのか、どうなのか。欝ということ自体が作家自身の身近にあるものなので、と当日パンフにあります。

助言という名の提案を受けたとしても、それを受け入れるかどうかは自分の課題であり問題なので決めるのは自分なのだ、というその病気に関しての作家の立ち位置を明確に。 治療する側の危うさも同時に描きます。薬物依存しない治療を目指すといいながら自身は薬物漬けになっている医者らしい男、薬物を通しての主従がいれかわっている怖さ。

作家はむしろ、 なにを考えているかわからない、他人なんて信用することができない。言葉を尽くしても、ワタシの云ったことは誰にも伝わらない、伝わるかもしれない可能性に賭けるということ、を更に強く思っているのだろう、と感じます。 そのもどかしい思いは作家自身の苦悩でもあるのでしょう。正直に云えば、ワタシにとっては言葉が多すぎてその「圧」は感じるけれど、気持ちが埋もれてしまいそう。言葉を重ねれば重ねるほどに気持ちはちょっと離れて見てしまうのです。

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