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2015.10.04

【芝居】「Nice to meet you, My old friend」競泳水着

2015.9.23 16:00 [CoRich]

交互上演で23日まで新宿眼科画廊。70分弱。

タレントが母校を訪れるという番組のロケ。が、この中学のことは、全て忘れている。友達も覚えて居なくて、レンタル会社から派遣された女性を友達に仕立てるが、その「友達」はあの頃のいろいろなことを知っている。

アタシが初めて拝見した「山荘の女たち」(1)など、かつてはミステリー路線との両輪の語り口の切れ味が冴えていた作家ですが、ある頃からすっかり恋愛ドラマ路線が評価され、その路線でもきっちりある打率で芝居を作ってきました。 今作は「あの頃」の上野友之が復活したような、めくるめくミステリー仕立てに再会できたうれしさ。

この少ない人数の中でワタシしか知らない謎を知っている人物が誰か居る、というミステリー。その背景にはそれぞれの想いがあって、それでも長い時間と、この混乱の中で揺れる気持ち。何かで相手を傷つけたいんだか、何かを謝って欲しいんだかすらわからなくてという、ちょっと捻れた軸は序盤こそわかりにくい気はするけれど、徐々に、ちゃんと、それぞれの人物や想いが見えてくるという瞬間がそれぞれに繋いでおもしろくて観てしまうのです。

少ない人数の登場人物はそれぞれに役割をきちんと担うのも、観ていて気持ちのいいバランス。 序盤にぎやかしに見えた教師が中盤できちんと物語を担うし、その教師は誰が本当の同級生か気づいているようなのも教師の矜持としてかっこいい造形。作家自身がそれぞれの人物に対して敬意をもって、しかし軽やかに描いているということがよくわかる一端なのです。

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