【芝居】「ピッピピがいた宇宙」あひるなんちゃら
2015.9.18 19:30 [CoRich]
劇団員だけ3名で上演する65分。21日までOFFOFFシアター。福岡公演も予定されています。その回の録音音声データ販売に加えて久々のテーマ曲CD販売もうれしい。
宇宙旅行に来た兄妹。宇宙ステーションに付いて地球をみた妹がつぶやく「地球は青かった」。ぱくりじゃんと突っ込む添乗員。が、その言葉の意味は変わっている。もうひとつ、そこに現れている何か。
ゆるい、いわゆる駄弁芝居のテイストは今まで通り。この劇団、時々劇団員だけの三人芝居を上演( 1, 2)しています。方法論として確立していて、安定、実は隙のない台詞をゆるゆると聞かせる揺るぎなさ。
「地球は青かった」というひとことの幕開け、(タイトルにもあるけれど)宇宙の話、だということをその一言で。三人の関係がさらりと紹介されて、「青かっ【た】」という過去形なら状況が違うからパクリでも許すというあたりで不穏な状況なのだということがわかります。そこに(椅子にしか見えない)宇宙人、しかも座ると痒くなるという「物体」が現れたりと、あり得ない状況を次々と提示し、そういう世界の話、ということを納得させられる力業に乗っかるのも楽しく。
妹を演じた篠本美帆は、ボケ、かき回して物語を引っ張ります。添乗員を演じた関村俊介は時に突っ込んだりもしますが、基本的にはボケる側で、このめちゃくちゃな状況に物語をとどまらせ続ける力。兄を演じた根津茂尚はやや弱気で、そしてノーマルな感覚につっこみ巻き込まれる男。 土曜夜の回では公式サポーター日栄洋祐によるトークショー。ちょっとぐだぐだだけれど、それもまた味。公演には出なかったけれど、新人が加入したと紹介され、また新しい魅力への期待が高まるのです。
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