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2015.09.10

【芝居】「平成舞姫(アイラビューアイラビュー、マイシスター・マイブラザー)」(C)第27班

2015.9.5 20:00 [CoRich]

アタシは未見の前回の短編集公演の観客投票の一位をキャストを替えて。75分。Cグループの千秋楽。

トレース台でペンを走らせる男、 中学生の弟は学校で気になっている女の子にモテようと就活中の兄のマンガをもっていく。
一緒に住んでいる男女。もう一人、近所の女性が家によく来ている。おだやかな空気が流れるこの家から、もうすぐ住んでいる女が出て行く。

恋人に見えるように近い気持ちである姉弟、二人の幼なじみであり、かつての弟の恋人でもあった女。ひっそりと暮らしていた二人だけれど、姉に恋人ができて、家を出て行くという結婚式の前夜。恋人でもあった幼なじみの問いかけを通して、姉弟の関係がゆるやかにに見えていく語り口は巧い。姉弟の想いは同じだということは互いにわかってはいてもそのインモラルさは二人も自覚していて、きっと二人はそのことを口にしなかったのだろうし、実際にはこの芝居の中でのキスが初めて踏み込んだ一歩で、結婚式前日だからこれ以上深くは進まないのだろうという絶妙さ。こちらが物語の幹だろうと思います。

もう一つの物語は、兄の描いたマンガを学校で同級生に見せて、モテようという弟の姿を描きます。静かに進む対岸の物語に対して、こちらはコミカルで楽しく。二つの物語を交互に描くことで芝居全体にリズム感をつくりだしているので、見やすい。劇団らしい、というのがどう言う意味かは観てる本数が少ないのでわからないけれど、いろんな気持ちを低い体温で描く、ということかなと想像します。アタシはといえば、観ている最中は圧倒的に面白いとは思わないのだけれど、後からじわじわくる、という感覚が新鮮。それは若者の感覚に自分がついて行っていないんじゃないか、という自分に対する疑惑が頭をもたげるのですが。

静かに進む姉弟の物語で、乗り換えを延々喋るシーン、あるいは兄弟の物語でポルノグラフィティの楽曲を執拗に解説するのは作家の何かを観るようで面白い。 アタシが観られなかったBグループで再演されている「どこまでもいけるのさ」(1)の作家の名前が劇団の情報になくなっていて、そういえば、この当日パンフには作演の名前が無い、のはなぜだろう。

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