【芝居】「ピエタ」ARMs
2015.9.5 18:00 [CoRich」
80分。6日まで劇場MOMO。ワタシの観た土曜夜はシャッフルキャストで真柴あずきがヒロインを演じます。浅田次郎の同名の小説が原作ですが、アタシは未見。
子供の頃に母親はいい子にしていれば、戻ってくる、と云っていたのに、そのまま二十余年が経ってしまう。男と別れ、優しい外国人の男と恋仲になり、区切りを付けるために、今はイタリアで暮らす母親に会いに行くことにする。
リーディングの体裁でそれぞれに本を持っていて。しかし歌はあるし、コミカルに転んで観たりするので単なるリーディングではありません。二回しかないシャッフルキャスト、なるほど客席は満員です。
母親に捨てられたという気持ちを抱えたまま大人になった女はそれまでの優れた恋人に比べると、ちょっと情けない、しかし優しく懸命な男に心を許すのです。その男に出会ったからかどうか、それまではずっと抱えながらも封印してきた母親に会いに行くことの決心。
ベースとなるキャストではヒロイン・坂口理恵、母・真柴あずき、フィアンセ・緒方恵美となっていますが、アタシが観たのはヒロイン・真柴あずき、母・緒方恵美、フィアンセ・坂口理恵というキャストになっています。カーテンコールではシャッフルキャストでは稽古が十分に取れなかったことをコメントしているキャストだけれどなかなかどうして。もちろん安定しているのです。もっとも、確かにベースのキャストはそれぞれのキャラクタに合っていて盤石だろうなと思わせる布陣なのです。
真柴あずきは仕事はバリバリこなすけれど、内面は弱気で自己評価が低そうなか弱さを繊細に。なかなかない役で可愛らしさが見えるよう。緒方恵美はずっとそこで待っていてくれた、というとても大きな存在という雰囲気をゆったりと。坂口理恵は大きなメガネでコミカルにきっちりリズムを。ここまでずっとコミカルを通す役はあまりありませんから、楽しいのです。
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