【芝居】「墓場、女子高生」ベッド&メイキングス
2015.7.18 18:00 [CoRich]
26日までシアターイースト。120分。何回か上演されているようですが、アタシは初見です。
授業をさぼっては墓地に集まる合唱部の女子高生たち。新しい墓に眠っているのは同じ合唱部の友達、何もいわず、ある日突然首を吊ったのだ。忘れようとしていたり、忘れずにひきずっていたり。オカルト部が唱えた呪文で、突然その女子高生は生き返ってしまう。
役者には相当な負担になりそうな階段状にしつらえた墓地。 妖怪・幽霊となったのんびりした人々と、授業を抜け出し、馬鹿話をしながらすぐここに集まる女子高生たち、あるいは外回りの営業でいつもここで弁当を食べる男、あるいは見回りにくる国語教師。それぞれに想いがあって。自殺の理由が明らかにならないから、教師も弁当男までもが、自分が原因と考えて心のわだかまりになってついついここに来てしまうけれど、そういう「幽霊」が居る場所ゆえに人をあつめる、という「場」。
後半、 生き返ってみて、そうじゃないと思ってももう戻るすべはなくて。夜中の墓地でみんな一緒にすごそうというのがなんか女子高生っぽいけれど、桜の木の下でもう一度、というのはこういう風にしか物語が進まないぐらいに緻密に追い込まれているけれど、そういう意味では早々に想像がついてしまうのは痛し痒しではあります。
とはいえ、いわゆる女子高生っぽいシーンが沢山あるのは、もう眩しすぎるとは思いつつもついつい嬉しくなってしまうアタシなのです。ひたすらコミカルなオカルト女を演じた根本宗子は目を引きますし、ちょっと大人っぽく、缶ビールを持ってたりするのにセックスに対して極端に奥手という可愛らしい佐藤みゆきもいい。コミカル担当と意味では友達の彼氏に恋してしまうという役の薬丸あすかもコミカルと可愛さできっちり。主役を演じた清水葉月の体温低い感じと、歌の巧さのちょっとバランスがおかしい(褒め言葉です)感じも全編を通して思い出すと、印象に残っているのです。
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