【芝居】「猫と洞窟と夏についての試論」feblaboプロデュース
2015.7.25 17:00 [CoRich]
60分のコンパクトなミステリ仕立て。平日20時開演が多く設定されていたり、いわゆるマチソワの間に詰め込めるようになっているのも、アタシの個人的な都合にとっては嬉しい。
高校の科学部、全国大会の不祥事。5年経ってそのときの教師と生徒が集まる。匿名であの時の真実を明らかにせよ、と命じる手紙がみんなに届いたのだ。
科学部の全国大会、そのエースに取材が殺到する、けれど、女性記者がセクハラを受けたといって、生徒が犯人とされ、そのあとその部活の低迷が始まる、という枠組み。正直にいって、枠組みがいろいろ理解しづらい感じではあります。たとえば、セクハラの定義として語られる、取材者は被取材者に対して弱い、というのは定義を当てはめようとすれば当てはまらないことはないけれど、なかなか飲み込みづらいのが惜しい。
カガクを背景に謳うとなれば、もっとキリキリと追い詰める展開が欲しいところではあるし、せっかく一人混じっている部外者たる記者が抱えていたもの、あるいは真のエースは誰なのかといったぐあいにいくつかの要素を組み合わせつつも、序盤でうまく世界に引き込まれなかったのが災いして乗れなかったのは残念無念。
観客に配られる二枚の写真はヒントの一つ。こういう面白さってあるのだけれど、劇場の中の客が普段目にしている場所を背景にした写真で、劇場の中にしても、そう見えないところを選ぶとか頑張って欲しい。
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