【芝居】「音楽劇 海は天才である!」演劇集団プラチナネクスト
2015.5.2 16:00 [CoRich]
3日まで、あうるすぽっと。125分。10分ほど遅刻してしまいました。
砂浜の広がる漁港の町に再開発の話が持ち上がる。海を埋め立て商業施設やホテルを誘致するのだという。漁協とは合意に至ったが加盟していない老いた漁師は再開発に反対する。 海の中にいる魚たちも人間の動きを察知して対策を考えはじめるが有効な手が打てない。
2010年に逗子市で市民参加劇として上演された音楽劇を、40歳以上を対象にした文学座のシニアクラスの卒業生たちによって上演。自然と開発をめぐる市民運動的な話を核に海の生物たちの抱える不安をプラスしてものがたりを作ります。開発の一時中止と、漁師だった父親のことが理解できるようになった息子という二つの結末へ真っ直ぐ進む物語は枝葉は多くてもごくシンプルで、元々は子どもも参加するような形で作られていて素人を対象にした市民劇、というテイストの物語です。
プラチナネクストという大所帯の5周年記念公演ということで大勢の出演者を出すこと自体が目的というところは確かにありますし、ある種の「発表会臭さ」は公演の成り立ちという点でいってもいたしかたないところ。文学座のプラチナクラスの目指すのが、プロの俳優の育成なのか、あるいは趣味として演劇を演じるということなのかは今一つ分かりませんが、後者の意味だとするならばその目的は達成されていると思います。
芝居を観たいというニーズというよりは、芝居をしたい、というシニア層の受け皿のありかたの一つではあるけれど、たとえば松本で普通に働いている人々が行っている芝居塾の運営のあり方に比べてしまうと、プロの新劇の劇団のありかたとして、何が目的なのか、いまひとつわからない感じではあります。
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