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2015.05.09

【芝居】「海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜」渡辺源四郎商店

2015.5.3 19:00 [CoRich]

90分。6日までスズナリ。そのあと、青森と函館での上演が予定されています。

22世紀、青函連絡船の記念館の開会式に呼ばれた女。テープカットのあと、八甲田丸の模型に向き合った女には、七隻の青函連絡船たちの会話が聞こえる。

青森駅近くに係留されている八甲田丸甲板(wikipedia)で三年に渡り上演されてきた市民劇(未見)を下敷きに、青函連絡船(wikipedia)の末期を担った津軽丸型(wikipedia)七隻の就航から航路廃止までの日々を日本の経済成長の時代を重ね合わせて描きます。モノの擬人化ましてやカブリものでの上演となれば、福岡のギンギラ太陽's (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14 ) が思い浮かびます。YS-11や新幹線、地下鉄を描いた乗り物系に近い語り口ですが、モノだけで全てを完結させているギンギラ太陽'sとの違いは、その外側に、人を描いたことかもしれません。その土地土地に深く記憶されているインフラを描く、というのはもっとあちこちでなされてもいいことのように思います。wikipediaクリックしながらあれこれ思い起こしてみれば、大抵のことはここに書いてあることなのだろうけれど、それを物語に編む、ということの面白さだし、そうやって思い起こして楽しめる芝居がアタシは大好きだったりするのです。

その船と時代をやや説明的に描く語り口はその土地で暮らしてはいないアタシにはやさしく見やすい。同じ型といわれる7隻でも先の2隻とそれ以外の5隻では装備に違いがあって、引退の時期が異なることとか、最後の1隻だけの装備とか、青函連絡船廃止後のそれぞれの運命とか、確かに語られるあれこれがあって楽しい。もっとも、YS-11における幻の飛行場、のようなもう一押しがあると一気に涙腺崩壊するんだけどな、と思ったりもしますが、こればかりは奇跡のような何かのマッチングなわけで、なかなか難しいところではありますが、積み重ねていけば、何かみつかりそうな予感もします。

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