【芝居】「とらわれた夏」ほりぶん
2015.2.1 14:00 [CoRich]
週末中心に11日までムーブ町屋4階ハイビジョンルーム。65分。
夫が家を出て行ったが 妻は未だそれを受け入れられない。娘は状況を冷静に理解できているものの、母親を説得できていない。ある日、家の前で行き倒れている女を助けて家に招き入れると、彼女を夫だと思い込んだ女は一緒に暮らそうと提案する。
ハイビジョンルーム、と名付けられたおそらくは映像用だけれどコンパクトな部屋。そこに仮設で椅子を置くように階段状に客席をつくっています。照明は工事に使うような床置きのライトを主体に。なるほど、公共の場所という制約の中でコンパクトな芝居を作るノウハウ。
女優四人で演じられる物語。全体としては女優たちが最後には大暴れなキャットファイト状態という着地点という印象がありますが、思いのほかいろいろ目が離せないです。それはまあ短めのワンピースでキャットファイトならばパンツも見えたりするということだったりも含めてというのは、オジサンだからですねそうですね。
もう一つ、アタシの気持ちをわしづかみにするのは、中盤、行き倒れた女を招き入れた妻が、あからさまに夫に見えていて発情していくというシーン。その鮮やかな変化は全体の中で、いちばん芝居になっているとうのがアタシの感想です。妻を演じた菊池明明はどこまでもオンナであるし、行き倒れた女を演じた川上友里はそこから、オヤジにモーフィングしていく雰囲気が楽しい。
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