【芝居】「WATAC I」Hula-Hooper
2014.12.7 14:00 [CoRich]
突然 コンテンポラリーダンスという触れ込みの新作。ダンス不得意なあたしだって楽しい。 TODAY's GALLERY STUDIO で。 8 日まで。
作家の高校時代、交換日記吹奏楽に燃える女子高生。勝ちたい気持ち、部長としての立場。あるいは恋する気持ち、好きになっちゃった私の話。
作家・菊川朝子が高校生の頃にやっていたという触れ込みの交換日記をテキストにとり、決して若くばかりはない女優たちが、あれこれという雰囲気。役を固定せず、時に作家の姿、時にその彼氏、時にその気持ちを代弁するように熱弁を振るう酔っぱらいなど、さまざまに。
吹奏楽部、間近な大会、仕上がらない焦り、自分への鼓舞。 もうすこし頑張れば勝てるかと思えば勝つためにやってるんじゃないという気持ちの行き来。 あるいは誰かが好き、という気持ち。テレビの向こう側の彼だったり、あるいは一緒に帰る彼のことだったり。恋愛する前に友達が恋に落ちた時の冷静さと、自分がそうなった時の落差、失恋の後の賢者な気持ち(ちょっと違う)、あるいは思っても居なかった男の子に告白されること。さまざまな落差のテキストを取って、高校生ぐらいの瑞々しさが目一杯に。
アタシだってあった高校時代、いわゆる文化部(アマチュア無線を主体とした電気科学部、でした。)で、でもちょっと体育会系的な目指す大会(コンテスト、でしたね)があったり、なんか頑張る気持ち、気になる女の子がいたり、交換日記こそしてなかったけれど、突き当たりの階段踊り場を改装した部室にはノート(でんかノート、って名前だった)があって、それぞれの気持ちだったり、それぞれのあれこれが書いてあったりしたなぁ。あれスキャンしておけばよかった。どこにあるのだろう。
テキストを支えるのはもちろん役者たち。ダンスという枠組みだけれど、台詞を喋ったり、気持ちをがっつり、少々ベタに表出するのはわかりやすくて、ダンスが苦手なアタシでもわかりやすい。
正直に云えば、このテキストが心底面白いと感じるのは、作家・菊川朝子はこういう子だったし、今でもこういう子なんだろうな、ということが前提、つまり彼女のことをそう沢山知っているわけではないけれど、大好きでたまらないからかな、とも思うのです。まったく初めての観客がどう感じるのか、ということはちょっと興味があります。
松本に住んでいた時に初めて拝見した佐藤友を東京で観られるうれしさ、一番の若手だけれどひけをとらず、きっちり。兵藤公美は安定で綺麗なキャラ、西田麻耶はなんだろ、アタシはまったく目が離せなくなってしまうパワーと色気、って思っちゃうのだけど、どうだろ。
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