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2014.11.01

【芝居】「牡丹灯籠哀歌(ぼたんどうろうエレジー)」幻想劇場◎経帷子

2014.10.24 21:00 [CoRich]

26日までD's。50分。まつもと演劇祭初日の21時開演にもかかわらず、超満員でした。

二人で旅をする男女は旅芸人。男は川辺の夢、女は水底の夢をよく見るという。女は男が自分から離れてどこかに行ってしまうのではないかと不安に思っている。盲目の少女が同行するようになり、その先には二人がずっと見ていた川辺の風景があった。

男と女と川辺と水底で、さらにへその緒や盲目の少女、アングラな持ち味の彼らとなれば、死んだ男女と娘の話であることはということは早々に想像がつきますが、それはそう大きな問題ではありません。そういう枠組みの中の表現はやや時代がかっているとは云えますが、演劇祭というバラエティの強みでもあります。

単に死んだものたちの物語という過去にとどまらず、 自殺した男女が生まれ変わっての今はちゃんと生きていて、娘はその二人の子供だけれど、前に自殺した女の腹の中の子供で、さらにはまた家族として生まれ変わり再会しよう、という前向きに迎える終幕は、アングラの風味とは裏腹に、爽やかさすら感じてしまうのです。

この物語を核にして、 旅芸人らしく、インチキ気味のスプーン曲げやフォークの柄を咥えて投げられたリンゴをキャッチするなんていう大道芸の街角をこの空間に出現させるのも楽しい。 作家がFacebookで公開してる初演の写真ではなわて通り(劇場近く、かつては映画館が並んでいたやや悪所という昭和の香りを残す通り。今はどちらかというと観光向けですが)の町中で上演されたようです。川辺、というのもよくわかります。これなら大道芸のシーンは楽しいし、初演と再演がまったく違う魅力がありそうです。

旅芸人の男女を演じたはりけん、木村真美は浮き草稼業な軽さと怪しさと哀しさをしっかりと。看護婦を演じた駒津千大は唄のシーンを圧巻の声量で支えます。行商人を演じた草間マサ子は軽さが勝って見やすい。

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