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2014.09.19

【芝居】「わが友ヒットラー」風琴工房

2014.9.13 14:00 [CoRich]

三島由紀夫の戯曲を濃密な空間で上演。130分。14日までTRUMP ROOM

読んでないと公言するのは少々恥ずかしいほど有名な戯曲なうえに、いわゆる「長いナイフの夜事件」自体の知識もないままに上演に向き合うのは少々無謀だった気もします。濃密な台詞を少人数で語りきる会話劇はその駆け引きも面白いけれど、むしろ物語の着地点を知ってるからこそそこに突き進んで行く人々の運命を感じながら観る方がさらに格別だったのではないか、という気はします。

レームが同性愛者であった、ということが史実(wikipedia)のようなのだけれど、ぼやっと観ていたからか、予備知識無しに観たアタシには「惚れ込んでいた」ことはわかっても、そこまでの特別な感情という感じではありませんでした。むしろもうちょっとクールに仲がよくて、ちょっと気のいいフラットな感じすら受けたのは、もしかしたらそういう意図の演出家も知れないなと思ったりもします。

風琴工房を見に行く、ということはかなりの部分、その劇世界をつくる「特別な場所」に呼んで貰うという楽しみがあります。パーティスペースだというTRUMP ROOMという場所は、ちょっと格段に凄くて、濃密な物語を更に濃密にするような濃さが魅力なのです。沢山の鏡やランプで彩られた空間は、きっとナチスドイツの雰囲気というのも違うけれど、でもなぜかしっくりと物語の世界の構成要素になるのです。 作家自身が行う場内誘導も、制作担当者も物語の世界観のままの衣装で、それは遊び心でもあるし、この場所の持つ雰囲気を最大限壊さないように、という注意深さでもあるのです。

ヒットラーを演じた古河耕史はどこまでもフラットに抑制の効いた造形が説得力を持ちます。レームを演じた浅倉洋介は気のいい、という印象が新鮮で、コミカルさを多く背負うのも見やすい。

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