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2014.08.01

【芝居】「短篇集:ノスタルジア」waqu:iraz

2014.7.24 20:00 [CoRich]

元タムチックの 小林真梨恵のたちあげたユニットの旗揚げ。 過去、記憶にまつわるという三つの短編で構成。110分。29日までAPOCシアター。アタシの拝見した初日は、駅からほど近い劇場に折りたたみ傘持参で行ったにもかかわらず文字通りの豪雨で這々のていでたどりつきました。

幼いころ暮らしていた小さな町をひさしぶりに訪れた女。墓参りと幼なじみに再会する。「遠足」
ダンス、男女、小さなライト、影絵、「ノイジー/ノスタルジー」
男の話を聞く女たち。美大卒の男はビルの窓清掃のアルバイトをしている。母親が居なくてかわりに似顔絵を描かせてくれた先生に始まりモデルになってくれたあの子などなど「未開の空、ゆれる」

ダンスなど身体表現が得意な主宰らしく、物語よりもややダンスに寄って構成されています。 「遠足」は、幼なじみとの久しぶりの再会な郷里で過ごす短い時間のスケッチに重なり合うように、遠く幼い夏の日の思い出を抱えた男女、幼い頃の二人と歌を重ねて。役者、ダンサー、ミュージシャンでの混成チームで。ほのかな想いは互いにあったのかもしれないけれど、おそらくは恋愛まではたどり着かなかったふたり。その互いの想いはどこか二人とも抱えているけれど、お互いに言い出すこともないし、片方は結婚もしてるようだし。つかず離れずの微妙な距離感を丁寧に。シンプルに関係だけを描くけれど、これといって大きな物語が明確に語られることはなくて、ごく静かに、風景を描いたよう。

「ノイジー〜」は、三本の中でもっともダンスよりの一本で、近視の視界をテーマにした身体表現という感じでしょうか。懐中電灯や影絵、詩的な少ない言葉でで紡がれる、どこか不穏な空気。 薄暗さのなかで懐中電灯の強い光が差しこみ、物がはっきりとは見えず、情報としての視覚ではなく、光、影という感覚だけを伝えるという不思議な感じ。 正直にいえば、語られている物語はわからないなあ。という気持ちも。もうこればっかりは、好みの問題ないではあるのですが。

「未開の空~」は三本の中ではもっとも物語を持っていてワタシには見やすい。ビルガラス清掃の男が落ちつつみる女たちの走馬燈。ほのかな気持ちや恋心、あの人もあの人も、と思い出す感覚。ラジオを聞きながら、気象予報図を書いていくシーンがなんか不思議で静かな時間を紡ぐよう。

身体表現か物語かというと、どうしても物語に頼って見たいと思うワタシなので、もう少し濃い物語が見えると嬉しいと思ったりもしますが、まあそれは身体表現に強みを持つ主宰のユニットなのだから 持ち味が薄れるかなぁと思ったりもします。

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