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2014.08.03

【芝居】「肥後系 新水色獅子」あやめ十八番

2014.7.26 13:00 [CoRich]

27日まで小劇場B1。120分。土曜昼にには初戯曲「まぐろ」のリバイバル上演のイベントがついていました。公演終了後に有料の全編動画配信がはじまっています。

かつて参道近くに駐めたワンボックスカーの中で一人自殺した男は近くの女子校の教師だった。 遺書を演劇部の新入生に宛てて書いていて、それまでも多くの生徒たちと関係を持ち続けていたが、素朴で奔放な新入生に煽られるかのように気持ちがもっていかれた教師。それでも、かつて自分が新任の頃に愛した女のことも頭を離れない。教師が顧問をしていた演劇部は念願の全国大会に出場を果たす。戦争で残された女たちと集団見合いの男たちが暮らしていたこの土地が爆撃で壊滅してしまったこの土地の神社の物語だった。

お祓いのようなオープニング。 祝詞を玉音に変えてみたり、戦時戦後の流行歌らしい曲が混じってみたりと、さまざまな要素をクロスオーバーして始まります。

ほぼハーレム状態な女子校の男性教諭、 気に入られること、嫉妬のこと、若く素朴な女に奔放され心奪われる男。 先生のことが好きです、私のどこが好きですか、まっすぐ、直情的なあまりに若い女たち。 モテすぎる男、でも何か満たされないのはかつて亡くした女の影が払えないから。傍目にはそこに何の不満があるのか、という感じですが、悩みはひとそれぞれだなぁと。まあ、これっぽっちも同感はできないのですが。

少々気になるのは、劇中劇で戦時中を描く、ということの意図を今ひとつ掴みかねます。物語に対して強いメッセージというわけではない気もします。あるいは 戦争中の物語を描く、というのは高校演劇のある種のバイアスなのかと思ったりも。

女子高生たちの嫉妬心も、じつは早々に収束してしまう感じで背景になってしまっているようで、惜しいといえば惜しい。その中で水曜日のたびにたこ焼きに誘う女と断り続ける女、気になる女のシーンはちょっと好きです。

なるほど、新水色獅子、肥後系の花菖蒲の名前か。ちょっといい。

堀越涼が演じた同僚の女教師はコメディリリーフ的な登場で楽しい。前園あかりは可愛らしく。生演奏として参加している男のミュージシャンが女子高生のいでたちというのも楽しい。

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