【芝居】「CQ、CQ、」サムゴーギャットモンティブ
2014.7.17 19:30 [CoRich]
135分。21日までpit北/区域。アタシは劇団初見です。有料の共通パンフによればいままでのオムニバス、という形態のようです。
公演で飲食店バイトを休んでいた劇団員はバイトリーダもやっていたが久しぶりに職場に戻るとそのポジションには鈍くさい女が入って自分の居場所は無くなっていて面白くない。今のバイトリーダには厳しいことを云われたが、そのバイトリーダはあまりに忙しくなりすぎていて妻と幼い娘が待つ家にはなかなか戻れない。
気合いの入った公演のオーディションをしているが、遅刻してきた男は自己アピールしたいといい、バーで女を口説くシーンをやる、という。
18歳に成長した女が生活や学費を援助してくれていた男の家を訪ねると、ちょうど色っぽい女が出て行くところだった。男はどこまでも優しく向き合うが、やくざ風の男にまずい写真を撮られてしまい、何もかも失うことになりそうになり18歳の女は二人で逃げよう、という。
扇風機は地球外から迎えに来る仲間を待って電波を出し続け、男はそれを手助けしつつも扇風機に恋してしまい、逃したくない気持ちが勝ってきている。
超能力の訓練をする子供たち、その陣頭指揮をとるのは勝ち気な少女だが、ガキ大将な少年にほのかな恋心を抱いているが、少年は気付かない。無口な少年は、実は超能力は何でもできてしまう。
女子高生の時に天狗を目撃した女はそれ以来ずっと天狗を追い続けている。山に分け入り、やっと天狗に会えると思ったのに。
おそらくは一つ一つの物語それぞれが今までの公演をモチーフにしているのでしょう。明らかに世界観が違うものも含めて、ゆるやかに繋いでいって、ともかく一つの街に暮らす人々の点描という形にまとめ上げたのは、じつはちょっと凄いんじゃないかと思ったりもします。そういう意味では一つにまとめ上げるという技巧が今作のポイントかなと思います。 その全体が表すモノが見えにくいかんじなので、いままでの公演を 見ているという基礎体力があれば、キャンディーズの「微笑みがえし」にアタシが感動するのと同様に、 その世界を見るだけでも楽しくなりそうな予感はします。そういう意味では劇団初見のアタシにはその 本当の楽しさは感じ取れない気はしていますし、劇団の力を測りかねる感じではあります。
一つ一つの物語は嫌な感じだったりやけに暖かい感じだったり、気持ち悪かったりという断片。それぞれの物語をどこかでゆるく繋げていって、一つの街の片隅でひっそりと生きる人々のほんの僅かだったりそうでもないさざ波が生まれる瞬間を描き、全体として、人を通して街を描いてるよう。
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