【芝居】「CEREMONY セレモニー」東京デスロック
2014.7.11 19:30 [CoRich]
135分。13日までSTスポット。
さまざまなセレモニー。さまざまな祝辞をサンプルにみせる「祝辞の儀」、挨拶する人々という「挨拶の儀」、みんなが少しずつ足した水でご飯を炊く「食事の儀」、「音楽の儀」や踊ったり踊りを見たりという「踊りの儀」、演劇の誕生と成長を目撃する「演劇の儀」など
結婚式二次会かという雰囲気の受付。祝辞や挨拶、踊りや演劇などさまざまな断片を見せていきますがこれは演劇か、といわれるとそうではないように思います。観客自体が積極的に参加するのは、踊りのパートぐらいなのですが、それでも全体の雰囲気はワークショップという感じではあって、物語を楽しむという意味の演劇としての要素は皆無で、いろいろなものを見て、私たちがどう感じるか、ということを実験させられている感じ。
その踊りのパートの前半は 二重の円形に並んだ観客が互いに逆回転でまわっていくのは盆踊りとかフォークダンスという感じ。思いの外若い女性の観客が多くて、別に触れあう訳じゃないけれど、互いに向き合い視線を合わせ、動いていくという流れだけで、本当にトキメいてしまった、ということがなんか新鮮な発見で驚きます。どれだけそういうことと無縁な生活送ってるんだ、あたし。
踊りパートの後半は、役者たちが見せるわりとエンドレスな踊り。盆踊りだったりトランス風味のビートが効いた音楽だったりがつながっていきます。ビートさえ合えばなのか、不思議と盆踊りとのマッチングがかっこよかったりします。
「音楽の儀」は音楽評論家という人物が登場して、音楽と祝祭の関係についてしゃべってみたりしつつ。かの有名な「4分33秒」を体験できたのは素直に嬉しい。ストップウオッチなしでその時間を切り取るというのもちょっとイベントっぽくて楽しい。(金曜夜は4分43秒でした)
後半の演劇にまつわる小さな芝居はわかりやすくおもしろい。保育園バスを待つママ友3人が井戸端会議よろしく噂話をしているうち、ここに居ない人の物まねをして説明する、というその瞬間をとらえて「演劇の誕生」としてみたり、あるいはスピーチの練習相手になった妻がこうしたらいいというアドバイスした瞬間を「演劇の成長=演出の誕生 」というのがちょっとおもしろい。人類にとっての演劇の誕生というよりは、どこにでも演劇が生まれる瞬間があるのだということを云っているようで楽しく。
正直に言えば、これは体験ではあっても、演劇というのとはちょっと違う感じではあります。が、儀式の体裁をとってその要素であるさまざまを切り取って見せるというのは ちょっとおもしろい体験であったことは間違いないのです。
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