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2014.06.20

【芝居】『忠臣蔵・武士編』青年団(平田オリザ演劇展vol.4)

2014.6.8 16:00 [CoRich]

日本人の意思決定プロセスを戯画的に描いてる人気シリーズ。15日まで、駒場アゴラ劇場。55分。

殿が松の廊下で人情刃傷に及んだ直後の赤穂藩城内で行われたかもしれない、藩士たちの意志決定のプロセスを描いた爆笑編。OLや高校野球と、およそ武士とは関係ない場にむりやり赤穂藩の物語という設定の面白さに加えて、意志決定もその意志決定の責任の所在のあいまいさを描いて人気のシリーズ。一回りして武士編ならふつうの忠臣蔵じゃないか、という気もしますが、意志決定のぼんやりした感じはシリーズそのままに、タブレットもってたりずいぶんと現代的というよりはどこかのバイト先とか会社な感じで、OLや高校野球というある種のノイズ(これはこれで魅力的なんだけど)をなくすことで、意志決定の面白さだけが際だつようになっていて、みやすく、そしてきっちり爆笑も取るのです。

初の武士編とはいいながら、どこかで観た気がすると思ったら、青年団ではない新国立劇場2001年の公演や、文学座での上演がこれでした。もっとも、もっとちゃんと武士な感じの作られ方で、ここまで崩した感じではなかったわけですが、どうやっても物語の根幹の面白さのおかげでおなじように面白い一本になるのです。

今時の感じならば、会社が突然無くなっちゃうような感じ。おそらくは幹部クラスの人々で、最終的な意志決定に至る前のゆるやかな方針決めというシチュエーション。最近近いシチュエーションを経験(だけど幹部じゃないから、意志決定には参加してないけれど)したアタシには、この先どうやって生きていくかの選択肢を並べていく感じは、スリリングで、しかしやけに今までよりも心に深く突き刺さるようで、よりリアリティをもって感じられる一本なのです。

大塚洋の、人の意見を聞いてまとめあげる、良くも悪くも日本のリーダー像が、まさにそのままな感じで面白い。島田曜蔵のパワフルなコミカルは相変わらずこれも楽しい。

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コメント

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このページ、ほとんど取り消し線になってしまっています。</S>がきちんと閉じていないのではないかと思います。ご確認ください。
一応、記事は生きていると判断して、リンクはします。記事を取り消す予定であれば、可能であればお知らせください。
よろしくお願い致します

投稿: 清角 | 2014.06.22 15:03

清角さん、ありがとうございます。
修正しました。

投稿: かわひら | 2014.06.29 22:40

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