【ライブ】「38mmなぐりーず 卒業メンバーお見送り&新メンバーいらっしゃ~いライブ 「♪芽が出て膨らんで♪花が咲いて枯れちゃっ…!? べっ別に、さみしくなんかないんだってばぁぁぁぁ!!!!(;_;)」」38mmなぐりーず
2014.4.26 19:30 [CoRich]
小劇場女優によるアイドルユニット、38mmなぐりーずの3rdミニアルバム発売のタイミングで、短編の芝居と歌のステージという二部構成、事前のアナウンスを大きく超える130分。27日までLEFKADA。
卒業する先輩たちとのステージ「送り出しライブ」の練習をしている軽音楽部の女子高生たち。タメがいたずらに長すぎる後輩のボーカルに切れ気味なメンバーたち。顧問の男性教師は部員たちの嫌いなモノを食べてあげる、と誰にでも云うが部員たちは気持ち悪がっている。
が、皆には云ってないけれどつきあってる部員も居て、それなのに、別の部員が好意を持ってしまっていて。そんな支配からは「卒業」
演劇の第一部に対して、ライブの第二部。
[ライブセットリスト](1,2,3は収録のアルバム)
- 掟破りの♥I love you (3)
- 38mmなぐりーずのタコ紹介 (3)
- 親FU-KOOOOO!! (2) [日替わり曲]
- 脚立の上の牛若丸 (2)
- 恋するミニPAR36N (2)
- UIROURI 2014 (1の改訂)
- すまいるだいなそー (3)
- 制服ByeBye (3)
- KANGEKI☆おじさん (1)[アンコール]
芝居の方は、キャピキャピする女子高生たちにキモい男性教諭、それでも好意をもっちゃう女子高生というちょっと捻れた感じと、卒業を前にしたからかどこか高揚していって大騒ぎしてしまうような台風クラブな雰囲気。女子高生たちのぶっとび壊れ具合と、ハセガワアユム節が全開なのだけれど、ぎゅっと圧縮、さまざまに彩られたキャラクタにアテ書きしているようでもあって、気楽にというより軽快にすら楽しめてしまうようなリズムがあるのです。
高校生のけいおん!(バンド)という設定のキャッチーさに、ちょっとした異質なモノ(男性教諭)をまぜて、その間の高揚する気持ちというよりは、争う気持ちをみせる、という場面を作り込むのが巧いな、と思うのです。卒業メンバーにそれぞれのポジション。切れキャラ・ギターの石井舞のイラッとする表情が絶品、のんびりな・バイオリンの若林えりの上品のんびりな感じはこの座組の中では逆のバイアスで目立つ感じ。出てこないな、と思っていたら登場する真嶋一歌は、今作の中ではヤンキーな造型で楽しい。そうか、ライブとは違うキャラが混じるのも楽しいんだ、というのは「8時だよ!全員集合!」の感じか。
ライブを見るのはずいぶん久しぶりな気がします。フォーマットがちゃんとあって、人数がどうであってもちゃんとフォーメーションが組めるというのはAKB的ですが、確かにそのおかげでどこでもできる(ポータビリティの高い)ステージのやりかたを作り上げてきたのだな、ということがきちんと見えるいいステージなのです。
新メンバーとして紹介されたのは楓朋美、桜庭ゆさ、水野以津美。 小劇場の女優たちによるアイドルユニット、という元々のコンセプトに対して、ネットで検索した印象では少なくとも実績では女優と云うよりそもそもアイドル寄りという印象のメンバーも居るようです。 これからの予定に舞台がちゃんと入っているのは頼もしい。卒業メンバーがわりとがっつり女優という3人だけに、このユニットの立ち位置が変わっていくのかもしれないな、と思ったりもします。これで観客も入れ替わったりするのは常なのですが、許可されてるとはいえ、一眼レフを真ん中で構えてという客ばかりを呼ぶのが正しいかどうか、どういう観客を選ぶかということは 今後の重要な要素だと思うのです。ええ、もちろん、キッチリ売れる方向を目指すべきですが。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「ガラクタ」MCR(2024.12.07)
- 【芝居】「シハイスミレ」Q+(2024.12.07)
- 【芝居】「地獄八景(じごくばっけい)」おのまさしあたあ(2024.11.24)
- 【芝居】「ビッグ虚無」コンプソンズ(2024.11.24)
- 【芝居】「おまえの血は汚れているか」鵺的(2024.11.23)
コメント