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2013.10.02

【ライブ】「東京に氷河期が来るって本当ですか?」ツリメラ

2013.9.27 19:30 [CoRich]

小林タクシープロデュース、小劇場の三人の女優で構成される「女王系偶像崇拝ユニット」の2ndライブ。 六本木・morph-tokyo。120分。

いっちさんのサイトのセットリストを拝借。
■ゲスト・ザゴーズ
1.サマーキラーチュンチュン
2.キャッチャーインザ闇
3.春よ行くな
4.生活
■ツリメラ:
1. ZOKKY Premier -ROCK VERSION-
2. 東京ハカイツリー
3. (映像)Ice age is coming
4. 女王陛下のシークレット・サーヴィス
5. ZOKKY Premier -TSURIMELA MIX-
6. 豚に新宿
7.(映像)ツリメ女子
8. ツリメラプロジェクト中間報告会
9. セックスと嘘とビデオテープ
10. エロスの解剖
11. TATTOO
12. アイズ・ワイド・シャット
13. アンコール:女王陛下のシークレット・サーヴィス

ザゴーズ、 悪い芝居自体でもライブを中心にした公演を打っていたりしてかなり本腰をいれてるよう。何せサイトは音楽雑誌な雰囲気満載のインタビュー記事があったり、ライブ映像に歌詞・セットリストが満載。その中の一つ、ザゴーズもまた、 芝居に使われた曲も交えつつ、時にパンク風だったり、時にフォーク調だったりと多彩に楽しく盛り上げるし、対バンとしての厚み。音楽をきちんと語る言葉も知識も持ち合わせていないけれど、歌詞をもうちょっときっちり聴きたい感じもしますが、ライブだけでは無理な相談かとも。

ツリメラ、 おおもとになっているM1に乗って登場、それぞれのキャラクタを目一杯で場を温めます。カタコト外人キャラなGASAGASA(岡田あがさ)、色気過剰に走るKIRAKIRA(葛木英)、お仕置きしなきゃね、と言い放つMUKUMUKU(赤澤ムック)のMCが楽しい。「悪い芝居」の岡田太郎作曲、小林タクシー作詞による新曲のM2、正直聴き慣れないのでまだノリにくい。はよCD(かMP3)を。ザゴーズとのコラボの二曲を経て早々に20分の「お色直し休憩」を宣言(DJ Niwashi a.k.a. DOREI (箱庭円舞曲))
M3の映像は氷河期を思わせる映像とともに。MCで氷河期のことを言ったりするのも楽しい。キラーチューンのM4は実にいい曲なのだけれど、3人のダンサーを従えてのダンスもきっちり、迫力。金属感目一杯な衣装がクールでカッコイイ。物販のMCを挟みつつ、M5はM1とは別mixだけれど、今となってはマキシシングルに入ってるこちらの方が耳馴染みに。M6はなやましい声のナマっぽさ。M7は曲としては「アイズ・ワイド・シャット」ですが、女王様キャラではない、デートっぽさな映像でツリメ女子を応援します、という仕立て、PVを準備中とのクレジット。M8というかトークショー(司会・仗桐安)。パジャマ姿で具合悪さ目一杯で登場したプロデューサー・小林タクシーは点滴姿で4月に余命一年と宣言して悪魔に魂を売ったというこのユニットの枠組みの虚構感をきっちり支えます。ナース姿の清水那保も真っ赤な唇が強烈な印象。ZOKKY時代のリミックスであるM9はラップ調がまた楽しく。メンバー紹介のMCでもういちどキャラクタを補強しつつ、ギリシャ神話を新たにキャラクタに加えて、次回12/28のライブ告知。GASAGASAのMCが実にいい。カバーのM11はちょっと古めの曲なのがまた乗れる感じ。ダンスがいい。キラーチューンM12は曲の軽快さが聞けば聞くほど味わい深い。アンコールM13。

正直にいえば、いわゆる小劇場の役者や観客が中心となるオーディエンス側の緊張感の無いかけ声というか気楽さが、ラグジュアリーさを前面に押したいツリメラのコンセプトに対して、場所をこれだけ奢ったにもかかわらず決してプラスに働いていない感じがあります。もちろん目一杯乗ってる観客を観るのはアタシだって楽しいし、自分だってノリノリなわけで説得力ゼロですが。一歩間違えれば内輪感めいっぱいで、新たな観客に対してのリーチという点で少々不安が残らないでもありません。

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