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2013.10.31

【芝居】「MIWA」NODA MAP

2013.11.2 19:00  [CoRIch] [感想文リンク]

美輪明宏の生涯の話しを聞くだけ聞いて、まったくもって出鱈目の、と銘打つ新作。 24日まで東京芸術劇場プレイハウスのあと、大阪、北九州。135分。

生まれ落ちるとき、化け物と一緒に降り立った。赤ん坊の頃から、ずっと自分の中には化け物がいる。遊郭に生まれ、原爆を目にして、初恋からずっと男子が好きで。母親は何人も代わり。上京して、シャンソン喫茶で人気者となり、恋人を失い。歌を歌い続ける。

男でも女でもある、男でも女でもない、という 隠れキリシタンの町、踏み絵、恋した相手は男、正直にいっても祝福されないどころか迫害を。そういう目でみれば、原爆だって、ヨイトマケも、遊郭も、さまざまに迫害されたり隠れていたりする人々。 一見関係ないようにみえて、隅から隅までこの迫害を象徴するものばかり。

ピカドンのシーンが圧巻。そこには生活があったのに、それを一瞬にして奪うこと、大きな布を倒れた人々の上にかけることで死者たちが土に還るよう 全体にショーな感じが強くつくられていて、友人たちには遊眠社時代を見ているよう、という感想も聞いたりします。遊眠社は結局観られなかったアタシにはよくわからないけれど、ここしばらく続いていた強い主張はやや控えめにしつつ、コミカルもふんだんなのがそういう感じなのかなと思ったりします。 心の中の化け物、心の中の中性的なものの同居。二人の役者のコントラストで笑わせ、没入させる感じがいいバランス。

正直にいえば、美輪明宏というキャラクタ、同性愛を貫くことにしても、同時代に生きるアタシにはその現実の彼の姿の強烈な印象。どうしてもそれが透け見えてしまうわけで、出鱈目とはいっても、その現実を借景しているだけに見えてしまうのがやや食い足りない。何よりヨイトマケもメケメケといった歌声の凄みを現実の美輪明宏の歌声にしてしまうのは、こうするしかないとも思うものの、口パクを見せられるような、物語世界に入り込めない印象を残すのです。

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