【芝居】「2番目の女たち。」崖っぷちウォリアーズ
2013.10.13 14:00 [CoRich]
アタシは初見です。90分。14日までHOPE。
気のいいマスターが客を呼ぶバー。美人なのにいつも二番目なのだ、と嘆く女たちが集まっている。常連の一人の誕生日を祝おうと女子会の様相。表面的には仲良しだが、本人が居なくなれば、陰口でもまた盛り上がったりしている。カウンターにはイケメンの男と、その友人のイケてない男。女子たちだってイケメンが気になってるし、イケてない男は女たちが気になって仕方がない。
表と裏がありすぎる会話、駆け引きが渦巻く中、店員の男は時折ぼおっとしている。突然、ナイフを手に4人の女たちから殺す一人を選べという。
ソファ席とカウンターの小さな店。見目麗しい女性たち、仲良さそうにみえて裏にドロドロを抱えていて微妙なバランスで均衡を保っている。なぜかその中に一人の地味な女、彼女のための誕生日パーティだと集まりますが、本人に伝えてない、ということが序盤の盛り上がりです。
中盤以降の、別人格の登場は急展開。アタシの友人は、なぜ一人を選ぶという理不尽があるのか、と云います。アタシはそれはゲームの枠組みなんだから、と思いますし、若い作家や役者たちにとってみれば、理不尽というのは降り注いでくるものだ、という前提で物語を組み立てている気もします。
新たに現れた人格に寄り添うようにする地味な女性を大見遙がきっちり造型。何かを知っていそうなのに、それは明かされないのですが、物語の着地点ではその人格が憑依する(ようにみえる)ということは、そうか、須加尾由二が演じた店員という心通じ合う人との間でシンクロしたりするんだろうなあと思います。
見目麗しい女優陣、アパレルの女を演じた松田千壽は気が合わない相手にいらいらする感じ、その敵になった最年少を演じた里璃は意に介さない自由さでキャラクタを造型。この二人の関係が騙しあいような感じになる後半はちょっと怖い。けれども、タイトルにある「二番目の女たち」には到底見えない、というぐらいの麗しい女優陣、というのはご愛敬。
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