【芝居】「オーラスライン」七里ガ浜オールスターズ
2013.8.15 20:00 [CoRich]
一年半ぶりの七里ガ浜オールスターズ。19日まで雑遊。70分という短い時間と平日20時という遅めの開演時間が嬉しい。
大きなミュージカル劇団のオーディションで、いくつかに別れて設定されている控え室。自信満々でポジティブな若い男と、自信なさげな若い女、なぜかミュージカルができるようには思えないおじさん4人が面接の呼び出しを待っている。
それぞれのおじさんたちの背負うもの、自分を変えたいだったり、鬱屈とした職場の空気を打破したいだったり、上司に云われて、だったり、金目当てだったり。これまで別の生活をしてきたのにおよそ似合わないミュージカルの舞台を踏もうというそれぞれの理由。若い男はもちろんミュージカルでやる気満々。対して若い女は少女の可憐さ、というには少々年齢が進んでいるけれど、注目されるうれしさのようなものへのあこがれに対してどうしても自分ができるとは思えない自信のなさ加減。どちらかというとこの若い女の気持ちにアタシは寄り添います。それを見透かすように守りたいと思う気持ちのおじさんたちはぴったり。見た目にはどんなに疲れていたって純な人々。
物語の面白さというよりは役者たち、それも実力十分でペーソスあふれるおじさんたちというキャラクタを見ている、ということが主眼にある芝居だと思います。正直に云えば、その役者の佇まいや雰囲気をどう楽しめるかでずいぶん印象は変わりそうです。 コーラスラインというミュージカルは舞台も映画も見たことはないけれど、コーラスするだけの名前の出ないキャストたちの人生をあぶりだすのだといいます。それがもっと輝く時間が残り少なくなったおじさんたちの「オーラス」感がいいペーソスを生むのです。
何より破壊力があるのは、森田ガンツ演じるジャージ姿の、もう初老に近いおじさん。上司の命令、といいながらあっさりととんでもない職業を口にするということの空間がゆがんだ感じになぜか違和感がないというすごさ。名詞を渡すだったりという、これぞサラリーマン、というリアリティのある芝居が婚前するおもしろさ。 あるいは営業職だという会社員を演じた野口雄介、役者として拝見するのはずいぶん久しぶりだけれど、ムードメーカーっぽい感じにしても、飄々と見えて、前向きに仕事をする感じというのもなんか彼っぽいキャラクタで印象的。スタッフを演じた瀧川英次は、どうして芝居を続けているのか、という長い長い台詞が圧巻。
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