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2013.07.16

【芝居】「ここまでがユートピア」劇団山脈

2013.7.14 19:00 [CoRich]

2010年に「あおきりみかん」が初演し、2010年の劇作家協会新人戯曲賞を取った鹿目由紀の作品を信州大学の学内劇団のスタジオで140分。15日まで。

初めて伺った信州大学の松本キャンパス。広々として、休日だから運動部が沢山活動していて、アタシの経験しなかった(笑)キャンパスライフ。プレハブっぽいつくり、信州の夜は涼しいとはいえ、観客があれだけ集まってるとさすがに気温は上昇します。団扇を配るのと扇風機が嬉しい。

半径75cmというパーソナルスペースを突き詰めていって、独立国とするというルールで人々が生き方を見つける、という枠組み。その島に新たに加わった35歳と25歳。 10人という「独立国」に対して、役者のバランス。おそらくは若(くて未熟)な役者の台詞を少なめに、できる役者を前面にという作戦なのだと思います。

大学生たちの学内劇団という枠組みですから、役者の実年齢の幅がそうあるわけではありません 鹿目由紀が描く、三十前後の女性の想うことについて大学生の女性(演出も含めて)たちがそうそう簡単にはねじ伏せられるような物語ではないと思うのです。物語の流れとしては、明らかに男に期待しない(強い女として-つまり、ジャージの彼女の役だ)、とか、一定の距離を保って二人で居たい(弱みは見せない、けれど一人では寂しい。岬で叫ぶのを日課とする彼女の役)という、明らかに面倒な女子の物語。アタシは(オジサンなので)女性たちの感覚というのは想像だけですが。

作家、鹿目由紀のあの時の頭の中をぐるぐると描いている物語なのだけれど、彼女の当時の年齢は、今作の役者たちや演出に対してはずいぶんと大人なわけで、ならば、この面倒くさい女とか、女が面倒くさいと思うことをカンパニーが理解するのを期待するわけにはいかないわけで。

明らかに舞台で見栄えがするのは、エコな独立国の元首を演じた伊藤利幸。役の造型も含めて面白い。オジサンとしては女優は欠かせません。表裏が激しい女を演じた高山智世や叫ぶ女を演じた伊藤江美、あるいは船に乗っていた職員を演じた山口菜々の色っぽさが印象的。俳優は逃げている男を演じた 川居高志の深み、あるいは若い男を演じた向裕輝、豹変する男を演じた高坂拓史もきっちりと演じるのです。

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