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2013.07.14

【芝居】「タイトル未定のミュージカル~例えばLINER SIDE STORY~」LINER ACTORS SCHOOL

2013.7.13 15:00 [CoRich]

菊川朝子の演出による、ミュージシャンとのコラボ企画公演。ウエストサイドストーリーをがっつり60分に。13日に2ステージ。新高円寺 CLUB LINER。

実はちゃんと見たことがないのだけれど、ジェット団・シャーク団の二つのグループの対立、その中で芽生える許されぬ恋の物語と悲劇、若者たちの骨子の部分を抜き出して濃縮しているよう。wikipediaによれば、たとえばドレスの胸元をあとどれだけ下げるかとか細かなところをあえて落とさなかったようで、こういう編集のおもしろさ。

ミュージシャンではあっても役者ではない男性陣に台詞もダンスもそれなりの量。正直いえば、ある種グダグダだったり、やや半笑いで観るようなところはあるのだけれど、専門の役者とは違う一種の味わいがあるのはこういう企画の魅力だとも思うのです。

ジェット団のリーダー・リフを演じた南波政人は、ミュージシャン組の中では歌も台詞もダンスもわりとぴしっと決まって気持ちよくて印象に残ります。ヒロインを演じた畔上千春、わりとオーバーアクションで笑いを取るコント仕立てな造型が多い役者なのだけれど、笑いを取りに行こうとする感じは残りつつも、なかなかどうして、きっちりヒロインを演じきり新鮮な印象を残します。終幕近く、二人の女の台詞をアカペラで歌い切る安田奈加、すてきで美しくて。

菊川朝子祭りと題して、さまざまな公演に出たり仕掛けたりした3月からの4ヶ月、その最後となる公演。結局5本観てしまいました。鳥取と東京の「遠距離演劇」ゆえに稽古期間の制約から素人をどう使うかとか、あるいは客をどういじるかのようなイベント的な公演が多くなりがちです。そろそろがっつり作り込んだのを観たいなとも思いますがこればかりはなかなか。

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