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2013.06.05

【芝居】「のぞき見公演#4〜おくりびと編」ガレキの太鼓

2013.6.2 19:40 [CoRich]

ガレキの太鼓ののぞき見公演。代々木上原から徒歩、どちらかというと上原寄りの集合住宅の広めの部屋を使って、家族の物語、55分、4日まで。

急逝した父親、葬儀社の営業と長男、長女、長女の夫、次女。急なことの心の整理よりも、明日明後日の葬儀をどうするか、そもそも何人呼ぶか、どんな形式にするか、なかなか決められない。

広いリビング、次女夫婦が暮らす部屋、壁にピンナップが貼ってあったったり、入る途中には夫婦の寝室っぽい部屋のドアが開いていて、生活の感じがあったり、奥の和室にも何か置いてあるよう。これが芝居のためにしつらえられたものなのか、あるいは全て作り込んだのかはわからないけれど、他の二本も含め確かにリアリティ。

そもそも当初は品川駅近く(前回と同じ場所と想像)の予定が、その物件が使えなくなって、急遽代替といとした物件。それでも、もし作り込んだとすると三世帯分のほぼ引っ越しの荷物ってことだから現実的ではないし、誰かが住んでいるここを借りて、というのも、貸し手はどうしてるんだろう、とどちらにしても魔法のような空間なのです。

実際のところ、物語というにはあまりに進展がなくて、死んだ父親に想いを馳せてみたり、現実にかかる費用にくらくらしたり。長い闘病生活の末というわけではなくて、元気だったのに突然、という感じ故に心の準備もなにもできないままに、そういう状態に放り込まれてしまった、ということ。アタシは幸いなことにまだ両親は健在ですから、こういう状態のリアリティはほんとうには解らない気がしますが、それでも、ありそうなことが盛りだくさんで、なんか気持ちの片隅に、アタシが未来経験することの片鱗が残るという気がします。

部屋が広いだけに、座る場所によってずいぶん印象が変わる気がします。あたしが座ったのは一番奥、キッチンのカウンター側の隅。ここからだと、和室の様子はまったくわからないし、テーブルも遠い上にわりと役者の背中や横顔だけしか見えないシーンも多くて、あまり巧くない感じ。ベストは和室が正面に見えるあたりじゃないかと思います。そのシーンが見えなくても問題が無い、というのは作家を含めて見た人のセリフであって、「出来事」が見えないことの観客のストレスが結構あるのだ、というのはアタシの師匠の名言。

長男を演じた佐藤滋は典型的に優柔不断ないいお兄ちゃんの造型。見た目にもそういう木訥さがあるのがプラスになっています。次女を演じた舘そらみは、めんどくささが先に立っちゃうという造型がちょっと面白い。次女を演じたししどともこは父親が本当に好きなんだな、を一貫してるのが可愛らしい。長女の夫を演じた海老根理は「風営法違反編」とゆるやかに繋がりつつ、この三兄妹とは血が繋がってないのだ、という対比が面白い。

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