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2013.05.24

【芝居】「バブルのヒデキ」あなざーわーくす

2013.5.19 18:00 [CoRich]

狭い劇場が早々にいっぱいになってしまったようでの追加公演。初日にけがをしてしまった榎本純子に代わり演出・わたなべなおこが代役。65分。19日までラ・グロット。

田舎に住む男たちの村にはもう若い女は居ない。嫁を欲しくて合コンをするも失敗して、映画で村おこしをすることを考える。劇団のベテラン女優のスキャンダルを隠すために協力する若い研究生、という映画にいたく感動した男たちは、いくつかのシーンを演じてみたりする。

物語というよりは体感型アトラクション。膝の下から見上げるように観客の前に現れ、時にさわり、時に鼓舞してまわしていきます。いわゆる客いじりが全編にわたって続きます。

村人たちから合コンまではわかったとしても、そこから映画撮って村おこし、しかもすでにビデオがでている「Wの悲劇」というのは少々強引ではあります。なるほど音が「バブルのヒデキ」と「ダブリュのヒゲキ」ですから確かに似ているというのはあらかじめの確信犯か。役者が下から見上げるように(これは客に迫りつつも不快にさせないというある種の発明だと思うけれど、まあ女優だから怒る人はいない、と。)。

映画「Wの悲劇」は原作の小説を劇中の劇団が上演する舞台作品に押し込めて、その外側にもう一つの相似形の物語を作るという斬新さが印象的な一本でした。それをさらに舞台に持ち込んで、さらに映画を撮っているという体裁はさすがに多重がすぎる感じ。

とはいいながらも、じっさいのところかなり楽しんだアタシです。ネタになっている映画の印象がすごいし、有名ないくつかのシーンを(客を巻き込みつつ)なぞる、ベタな面白おかしさでも笑ってしまうのだけれど。

前半、合コンのシーンで持ち出される「カンピュータ」は赤い糸を客に握らせて引っ張ってみるときれいに蜘蛛の巣のように舞台の中心に広がります。参加型のインスタレーションのようで美しくて気持ちいい。誰にどのひもを持たせるかをちゃんとやらないと広がらないわけで、そこをちゃんとやっているのもなるほどアート。そこからレーザーセンサーに見立てたスパイごっこという遊びも面白いのに、それをひきずらずにあっさりうっちゃる感じも潔ぎよいのです。

あるいはボクササイズ風の体操を客全員にやらせて、それがヒデキのヤングマンになる、というのも楽しい。ヒデキでこの振りなんだから早々に気づくべきなんだけれど(笑)。

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