【芝居】「みなぎる血潮はらっせらー(埼玉)」渡辺源四郎商店
2013.1.26 19:00 [CoRich] [CoRich](一公演に二つの登録があります)
らっせらープロジェクトと題した全国制覇をめざす公演、6演めは関東初進出、アタシはそのうちの半分(1, 2)を観たことになりますが、場所に応じたさまざまな作り方のバリエーションも楽しい65分。27日まで、キラリ☆ふじみ。(りんご組キャスト=三上晴佳・柿崎彩香) )
。 アオモレンジャー(wikipedia) のリンゴレッドと名乗る男がアスパムの壁を昇り、県警に取り押さえられる。 今まで通り、上手に照明卓とオペレーター(浅沼昌弘)、下手に音響卓とシンセ・ピアノ(山下昇平。生演奏も。)、中央に五角形のテーブルとイスといういつもの舞台構成、wikipediaでみつけた、下手はピアノのある側、という語呂合わせにぴったり合ってるのもちょっといい。
今までアタシが観ているのと違うのは広めの劇場、フラットでタッパのある舞台の上方に5色の布を垂らすという空間の埋め方がほどよく舞台を作り出します。あるいは舞台奥にある二台のムービングライトを客席両側の壁上方に向けてロボット(ケンジロボ対ダザイロボ)を作り出すことというの巧い。
正直にいえば、青森と対決するご当地ネタがそうそうあるわけではありません。埼玉に至っては、「トリオ・ザ・北関東」(栃木・茨城・群馬)なるひと絡げの敵の更にオマケのようでちょっと残念。ならばさっさと因縁の対決・長野にきてほしいよなあ、と思ったりもするのですが、その後が続かないかとも思ったり。
柿崎彩香は大人の女性(不動産屋のシーンが実にいい)、コミカルからババアに至るまできっちり、三上晴佳は子供が印象的なのは間違いないのだけれど、近年は大人の女性の質感に。綺麗になった(のか、演技が向上したのか)印象がさらに強く。ダメ中年の哀愁を漂わせる畑澤聖悟はプロレス(カラダも大きくてプロレスラーっぽい)の楽しさ、この舞台の広さではこういう役の声量という点でムラがあって少々不安がなくはないのですが、これを作演という出落ち感もまた楽しいからなぁ、難しいところ。
2009年初演で、青森(青森・黒石)・香川・福岡・北海道(帯広)に埼玉で5都道府県公演を達成。しかし、このペースで47都道府県は、いつになるのだろうと思いつつ、楽しみに待ってしまうのです。
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