【芝居】「最後の晩餐」サンモールスタジオP
2013.1.6 17:00 [CoRich]
櫻井智也をメインに据えるからこそ成立だけれど、賑々しく楽しい90分。7日までサンモールスタジオ。90分。
15年前、道頓堀あたり、街で唄う女は「オペラ座の道化師」を名乗っている。見物人の一人の男を呼ぶ。(Episode 1)
5年前、男はお笑いのオーディションのために上京し、その帰り、閉店間際のバーに入り、ママと意気投合したりする(Episode 2)
3年前、女の処に転がり込んだ男、そのアパートの向かいの団地の深夜のゴミ捨て場に不法投棄しているところを巡回中の制服姿の女に見つかり(Episode 3)
2年前、看護師の女のマンションに住んでいる男、男はコントの相方に借りた金を返せと迫られるがさらさら払う気は無い。チャイムがなり、隣の部屋への宅配便を預かる。好奇心から開けてしまった箱の中には札束と拳銃と、同じマンションに住む男を殺すように指示が書かれていて。
櫻井智也をヒモ体質なダメ男としてメインに据え、それをとりまく女たちをオムニバス風に。その男の死によって集う女たちのあれこれ。ヒモ男が連なるということ以外にはそれぞれの話しに繋がりはあまりなくて、最後に至っても、それぞれの女たちがダメ男のことがまだ好きだという雰囲気を残すようなゆるい感じ。その物語の外側に、女たちをつなぐ秘密が設定されていたりはするのですが、その謎解きのワクワクというよりは、櫻井智也とそれぞれの女たちのキャラクタの面白さを楽しむのが吉、という気がします。
最後の晩餐でのタレントにしても、最後に出てくる歌い手にしても、何の説明もないままに「誰?」という感じで出てくるのはちょっと面食らいますが、実際の処このつくりであればあまり問題ではありません。
中でも圧巻の印象を残すのが、「オペラ座の道化師」なる大道芸っぽいオペラを見せたみぎわ。役者と云うよりは面白い喋りの出来るおばちゃんキャラで、しかししっかりとオペラを歌いあげるというギャップの凄さで、圧倒的な印象を残します。終盤の「最後の晩餐」においても、おばちゃんキャラで徹底しつつも、最後の最後にしっかりと歌いあげてかっさらい、そういう意味ではお正月らしい賑々しさが楽しいのです。
バーのママを演じた松葉祥子はバーのシーンでの清楚さと、最後の晩餐でのどちらかというと色っぽさの勝る雰囲気のギャップに目が離せません。ポリスルックでゴミ監視員という川添美和は、一瞬頭おかしい感じで突っ走るのと、可愛らしさ(チラシでは目にしていても、実物の方がずっと可愛らしい)のギャップで印象に残ります。
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