【芝居】「mug couple2」東京ネジ
2012.12.22 16:00 [CoRich]
2010年上演のmugcoupleの続編としての新作ですが、全体として大きなつながりはないので、まっさらで観ても大丈夫な60分。23日まで十条・FIND。
カフェを訪れる人々。長いことつきあっていてどうしたら結婚できるか相談する女は荒療治を授かる。そのアドバイスをした女は離婚したばかりだったが、この店で昔の男と再会してしまう。イケメンな客に心ときめかせる店員。/P>
クリスマスらしく、恋人たちとか、結婚とか愛とか恋とかをめぐって、ちょっとキュンとしつつも、切実さもあわせもつ深みがあります。正直に云えば、男3人・女3人の構成。ごく狭い範囲でエラく濃くつながっている人々とは云えるのですが、そう大きな問題ではありません。若かった恋人との捨ててきた恋は再燃というわけには行かないし、もう少し大人な関係だった男との再会で話を聞いてほしいという気持ちに再び灯る心。あるいは7年もつきあったカップルに処方された「荒療治」とそこからのある種バカップルぶりな気持ちの盛り上がり。 年齢を重ねた女ゆえの実感溢れる感じ。昔の恋、結婚をめぐるさまざまに夢見る恋心と浮かれてばかりは居られない生活をトッピング。個々の話題はまあ、よくあるといえばよくあることなのだけれど、登場人物たちの関係が徐々に徐々に見えてくる構成の巧みさが印象に残ります。
佐々木なふみは「過去の恋」をめぐる少しばかり切ない役をしっかり。佐々木香与子は「現在進行形の恋」に悩む、しかし仕事はしっかりするというカッコいい女。佐々木富貴子演じる店員は夢見ちゃう感じで時に暴走し時に引っ込み思案な恋心はコミカルで物語を見やすく牽引しますが、定時キッカリに帰る生活の理由もまた、リアルに生きる女の姿、そこで深刻になりすぎないという造型が実にあっています。
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